中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

実践的な指導内容(問題編)

指導の際は、自分も生徒と一緒に問題を解くようにしています。

 

これは生徒と共感するという意味でも必要なことではあり、

4科目ともそうなのですが、特に国語では意識しています。

 

国語の模範解答はあまり生徒の参考にはならないと思っているからです。

 理由については下の記事で書いています。

waldstein1804.hatenablog.com

 

大人の語彙力で理想的な答案を作り、

「~のような表現でもOK」といった別解も載せず

ひどい場合は、とても解答欄に書けるはずもないような

非現実的な字数にもかかわらず、

「どうだ!」と自己満足しているだけの解答は放置しましょう。

 

そばについている立場としてやるべきことは、

文中にある言葉、小学生でもすぐ使えそうな言葉

をできるだけ使い、

辿るのがなかなか難しい論理の流れをできるだけ単純化し、

解答欄に入る分量の実践的な答案を例示してあげることです。

 

田代先生の本などにも実際の生徒答案が載っていますが、

「模範解答同等」の答案が書ける子など

全受験生で一人もいないと言っていいと思います。

 

そんなものは必要ないのです。

 

これは時間やスペースの都合もあり、必ずしも実際に書くとは限りませんが、

口頭ではほとんど述べるようにしています。

 

採点基準にもよりますが、

模範解答のように理想的ではありませんから、満点がもらえるとは限りません。

しかし、ほぼ8割以上、時々出来が悪いものは3~5割程度、

というレベルには概ね到達していると思います。

 

目標としてはそれで十分すぎるほどでしょう。

記述を白紙にする子は結構多いですが、

その原因の一つはちゃんとした答えが思い浮かばないからです。

「ちゃんとして」いなくても、

「ある程度でも」、最悪、「最低限」でもいいのです。

無意味に高いハードルは下げてあげたいところです。

 

記号のひっかけや、設問の指示チェックなども、

こちらも実際解いていると(まあさすがに滅多に間違えませんが)、

共感もしやすいです。

 

もしこちらが間違えたら間違えたでいいサンプルになります。

「先生だから当然注意しているのに、

(授業の)残り時間が少なくて焦ったから間違えちゃった。

 実際のテストだと何があるかわからないので危ないから、

 指示にはやはり丸を付けたほうがいいね」

 

とか、

 

あまりいい問題じゃないから気にしなくていいと思う、とか。

(抜き出し問題で答えが1か所とは言えなかったり、

記号問題の選択肢に疑問点がある、

記述問題で、設問の聞きたいことがよくわからない、

又は文章の書き方とズレているので書きにくい、など。

安易に問題のせいにしないようにはしていますが)

 

そうしたことをやってくれない場合、

はどれだけ実効性があるのかな、と個人的には思っています。

 

もちろん、本人ができるようになればそれでいいのですけどね。