中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

記述問題対策(2021 海城中1回 理科)

「水害を防ぐために、

海岸や河川の堤防のかさ上げや新規設置をしたり、

護岸工事を行ったり、ダム、水門、遊水池などを作って

水の流れをコントロールしたりします。」

 

問7

増水時の河川水位の上昇を抑える対策の例を、

文中に触れられていること以外で具体的に1つ答えなさい。

 

車内広告で見た問題。

災害は頻出テーマで、社会だけでなく理科でも出る可能性がありますね。

 

この問題については、

具体例がいくつも封じられていることがポイントです。

これは難易度が上がるんですよね。

 

まあ捨ててしまうというのも手ですが、

頻出分野ですしちょっともったいない気がします。

 

 

まず、ダムや堤防といった誰もが思いつくものは

既に挙がっていますので書けません。

 

さらに、「河川の水位上昇対策」に限定されていますので

ハザードマップや避難施設を作る、といった対策も書けません。

 

僕が思いついたのは

 

・浚渫をして川の流量を増やす

・山の保水力を上げて川に流れ込む水量を減らす

 (保水力の高い樹木を植林する、山林の手入れをする)

 

でした。

 

過去問データベースでは地下放水路が挙げられており、

その場では思いつきませんでしたが、

こちらも普通かもしれませんね。

 

gaikaku.jp

 

※見学に行くこともできますが、

アクセスが悪いので車でないと結構大変かと思います。

 

いつか行ってみたいです。

立坑は、イスタンブールの地下宮殿みたいですね。

 

 

こうした手段を封じられた問題の際は、

どれだけ引き出しを持っているかがポイントになりますので、

1つ答えを書けたから終わり、というだけではなく、

テキストのコラムなどを読み込んだり、

普段からじっくり考えられる人が強いです。

 

(授業で取り扱う機会があれば、

僕も思いつく限りいろいろ話すようにはしていますが・・・)

 

ちなみに、この課題文では

伊勢湾台風についても触れられていました。

過去最大の被害をもたらした台風ですので意識はしておきたいですね。

 

伊勢湾台風で大きな被害を出したものとして、

液状化現象・津波・高潮・土石流のいずれかを選ばせる問題です。

 

災害についてある程度理解している人なら楽勝ですが、

 

津波と高潮の区別がつかず津波を選んだり、

 

課題文に「排水が完了するまでに3か月を要した」と

書いてあるのに土石流を選んだりしてしまう、

(土石流の具体的なイメージがわいていない恐れあり)

 

液状化現象がなんだかわからず、

なんだかわからないものを選んでしまう

なんだかわからないものはむしろ「選ぶな」というところですが、

 ついやってしまうパターン・・・)

 

といったことも結構あるあるです。

 

繰り返しですが、

災害は頻出テーマですのでしっかり理解しておきましょう。