中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

進学指導推進校(など)についての雑感

※大した記事ではありません。

 

 日比谷高校をはじめ、

今年東大合格者数が躍進したといわれる公立校。

 

こうした公立高校の中で、

復権を目指す都立高校の意気込みを感じた出来事について

少し書いてみたいと思います。

 

まず、東京都の公立高校では、

進学実績に力を入れる学校として3つの区分があります。

 

どの程度力の入れ方が違うのかはわかりませんが、

 

一応、偏差値的に上位グループから

 

進学指導重点校(7校)

 

日比谷・西・国立・八王子東・戸山・青山・立川

 

・進学指導特別推進校(7校)

 

小山台・駒場・新宿・町田・国分寺・国際・小松川

 

・進学指導推進校(13校)

 

三田・豊多摩・竹早・北園・隅田川・城東・武蔵野北

小金井北・江北・江戸川・日野台・調布北・多摩科学技術

 

となっています。

 

 

以前、ある進学指導推進校の

1年生・1学期・地理中間テストの解説をする機会がありました。

 

どれどれ、と生徒が持ってきた問題を見ると、

 

冒頭に「早稲田大学教育学部(学部はおぼろげ)入試問題・改題」

と明記あり。

 

個人的には、学校の定期テスト

そんな注記を見たことはなく、想像したこともなかったので驚きでした。

 

おそらくこれは「1年の最初から大学入試を意識して欲しい」

という学校側の意思表示なのでしょうね。

 

都立の入試としては、

進学指導重点校+国際以外の都立高校を受ける場合、

共通問題を解くことになりますので、この学校も当てはまります。

 

共通問題については、公立中学の学習内容を確実にしておけば、

(中学・大学受験と比して)それほど厳しい受験勉強をせずとも

推進校、特別推進校に合格することは可能、というのが実感です。

(もちろん、先日取り上げたように、内申には左右されます) 

 

この学校は早慶の合格者(≠進学者)が30名程度ですので、

トップ層以外もできるだけ底上げして

実績を上げようということなのでしょう。

 

「進学指導推進校」という意味を

少し理解できたような気がしました・・・

 

 

余談ですが、先日、都立西高の入試について少し調べてみました。

特に必要があったわけでないので、気が向いただけです。

また、日比谷高校でないのも、なんとなくです。

(どうでもいいですが、

日比谷高校の過去問は国語だけ立ち読みしたことがあります。

まあ、一応、国語の高得点は取れそうです)

 

さらに、問題をちゃんと解いたのかというと、

数学だけそこそこ、あとは適当です。。。

 

というように、検討がかなりいい加減かもしれないですが、

英数国の平均点を見ると結構高いので、

やはり受験生は優秀なのだろうなと思います。

 

 

一方、共通問題の理社については、

受験生の自己申告などを見る限り、

80点台前半など、「思ったよりは低い」という印象ですね。

 

社会は近年並べ替えが増えたりやや難化傾向だからかもしれませんし、

 

高校入試でレベルの高い理社が課される学校はほとんどないので、

(私立は国立や開成など除いてほぼ3科目入試、都立の理社は共通問題)

西高受験生といえども、

多くの人は理社に力を入れて勉強していないのかな。

 

総じて、倍率が低いことから、

「受験者平均点以下で受かる難関入試」となっています。

 

改めて「そういう入試になっているんだな」と思ってしまいますね。

公立高校受験をされた方からすると、当然なのかもしれませんが。