中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

歴史(旧国名その2)

続きです。

 

旧国名について触れましたが、

 

ここで気を付けてほしいのは、上総についてです。

現在の感覚では、近畿に近いのは千葉県北部>中部です。

 

しかし、千葉県中部が上総(都に近い)となっているのはなぜか。

 

今の東京都東部あたりは、長い間川が入り乱れた湿地帯で、

簡単に通行できるところではありませんでした。

 

そこで、東国に行く場合は

三浦半島あたりから船で千葉県に渡るのが一般的でした。

 

よって千葉県中部が上総となっています。

時々テストにも出るので要注意です。

歴史(旧国名その1)

旧国名のつけ方について。

 

日本は、長い間近畿地方が中心でした。

 

そのため、各地の国名も

都に近いかどうかが基準になっている場合が多いです。

 

近・遠型

 

近江(おうみ、滋賀県)、遠江(とおとうみ、静岡県西部)

 

 

前・中・後型

 

越前(福井県の一部)、越中富山県)、越後(新潟県

 

上・下型

 

上野(こうずけ、群馬県)、下野(しもつけ、栃木県)

 

上総(かずさ、千葉県中部)、下総(しもうさ、千葉県北部)

 

社会(地理)

地形図には縮尺がついていることが多いですが、

等高線から見極めなければならない場合があります。

 

たまに出題されてしまいますので、

一応覚えておくと安心です。

 

等高線には細い主曲線と太い計曲線がありますが、

 

細い線が10mごと(計曲線が50mごと)であれば縮尺2万5千分の1

 

同じく

 

細い線が20mごと(太い線が100mごと)であれば縮尺5万分の1。

 

片方だけ覚えていれば区別できます。

社会(公民)

参議院について。

 

任期:6年3年ごとに改選

被選挙権:30歳

解散:なし

 

といった基本的な事項は完璧にしましょう。

どの学校を受ける人でも必須です。

 

以下は応用です。

基本的に、下に行くほど難しくなります。

 

・現在の定数は245(選挙区147、比例代表98)

 

・次回の選挙で定数は248に(選挙区148、比例代表100)

 

・選挙区は都道府県単位小選挙区でない点に注意)

 

比例代表非拘束名簿式を採用

(政党だけでなく候補者の名前を書けるのが衆院選との違い。

 書かれた名前の多い候補者から当選)

 

・2019選挙から比例代表特定枠を導入

(上記、書かれた名前の順に当選、

 というルールの枠外で優先して当選

 

れいわ新撰組が重度障がい者を擁立。当選して話題に。

 

この特定枠は使っても使わなくてもよい

 

※特定枠導入の背景

 

近年、一票の格差を理由として、

鳥取・島根選挙区、徳島・高知選挙区は合区されたため

 

それまで当選できた議員(ほぼ自民党)が4名落選してしまうことになる。

 

この議員の救済のため、自民党公職選挙法を改正し、

上記落選議員を優先して当選させる「特定枠」制度を導入。

 

参議院の定数が増えるのは実質的に初めて

(これまでは、沖縄復帰による定数増のみ)

 

議員一人あたり1億円以上かかるといわれている中、

近年の定数削減の流れとは完全に逆行していますね。

 

公民を得意にするポイントは、

世の中の動きと結びつけることだと思います。