中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

2024-01-01から1年間の記事一覧

2018麻布中 「緑の子どもたち」

表題作がやや印象に残ったので、所収されている 「短編ベストコレクション現代の小説2018」 を読んでみました。 深緑野分氏の表題作はSFファンタジーのような小品。 「物語を読み解く能力に挑戦してくる作品である」 と解説文にあるように、一見やや大変かと…

解答方法の多様性

最近、久しぶりに時間があるので、 殊勝に?教育関係の本を少し読んでいたりします。 その1冊が 「名門中学の入試問題を解けるのはこんな子ども」 (日経Kids+ おおたとしまさ) この本は著者のおおた氏と各学校の先生の対談形式で構成され、 各校の入試問…

勉強で身につけたい力

先日の某組み分けテストの記号問題の選択肢(要旨) 「大きなタンカーは日本の石油消費量1か月分と同じくらいの石油を運べる」 この選択肢ですが、実はテキストに関連記載がありました。 それによると 「タンカー2隻で、日本の一日の消費量くらい運べる」 と…

過去問と同じ出題

埼玉大学の2024入試英作文で2年前(2022)と同じ問題が出た、 というニュースを見ました。 確かに良質の過去問を作るのは大変だと思いますが、 2年前のものとはやや驚きました。 本命の人は絶対に一度取り組んでいると思いますから。 以下少し思ったことなど…

直前対策の有効活用と社会の戦略

国社を指導していたA君。 (2人の家庭教師で科目別というケースも結構あります) 大詰めの1月31日に指導する機会がありました。 1.社会は得意なものの、 (指導前と比べ、偏差値は平均で10程度向上したと思います) 自分から地図を見ることがないのが弱…

具体と抽象(レベル別)

国語で意識すべきだというポイントとして、 よく具体と抽象が挙げられます。 例えば「みかん」や「りんご」は具体であり、 「果物」は抽象であるといった具合です。 特に記述において必要になってくるわけですが、 記述が全然できない人の課題の一つは、 抽…

2024 麻布中 国語(簡単な感想と、著者名について)

麻布の入試問題は小学校3年が主人公。 2023年は久しぶりに(2012以来)主人公が小学生男子に戻りましたが、 今後、この路線が復活するんでしょうか。(王道ですけどね) しかも今回はさらに若返り、低学年。 正直、意外でした。 内容については、 確かに麻布…

勘合貿易

しばらく前に見た出題の備忘録。 勘合貿易は1404年に始まったというのは 中受でも出るようになってしまった?内容ですが、 ※「15世紀に起きた出来事を選べ」とかで出たりします。 並べ替えならともかく、年号自体はそれほど重要でもない気がしますが・・・ …

芥川賞の「共食い」とは別

今更ながら、今年の直木賞は河崎秋子さんなのですね。 少し前の東邦大東邦中入試で出題されていました。 (「土に贖う」所収の「頸、冷える」という短編) 出題されている箇所だけでなく最後まで読んでみましたが、 人間の怖さだけでなく、 衰退していく北海…

(中受において)国語のおかれた位置と対策私案?

突然ですが、国語の勉強時間はどれほど取っているでしょうか。 勉強時間、今回は漢字ではなく文章読解についてです。 1.あまり勉強していないが、国語は得意である。 2.十分に取っていて、国語は得意である。 3.十分に取っているが、国語は苦手である…