中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

直前対策の有効活用と社会の戦略

国社を指導していたA君。

(2人の家庭教師で科目別というケースも結構あります)

 

大詰めの1月31日に指導する機会がありました。

 

1.社会は得意なものの、

 (指導前と比べ、偏差値は平均で10程度向上したと思います)

  自分から地図を見ることがないのが弱点

 

2.中でもわりと苦手だと把握していた北海道を対策

 

その後本命校の入試で北海道が出題され、結果はめでたく合格。

中でも、丁寧に確認した宗谷岬はそのまま聞かれたようです。

 

まあこういうことは運の要素も大きいため

そうそうはないでしょうし、特にアピールするつもりもないのですが、

 

それでも、上記1や2を把握できていないと

地図が苦手だと知らないので対策しない

北海道が苦手だと知らないから、対策しない

ということになるので、弱点補強の期待値はだいぶ下がると思います。

 

直前対策のみのご依頼も時々いただいており、

ケースによってはとても効果を発揮することもあります。

読解力はしっかりある子に、設問の解法を教える場合など。

 やや特殊なケースではありますが過去問の点数が30点くらいは簡単に上がりました。

 それはそうだと思います。本来内容はわかっているのに、

 時間配分の失敗、選択肢のひっかけ、抜き出しや記述文末の不正確さ

 などでぼろぼろ落としているわけですから)

 

ただ多くの場合では

上記1・2のような内容を多く把握できているほど効率の良い補強ができます。

 

大手塾の強みであるカリキュラムは既に終了しており、

ある意味一番家庭教師の意義が高まるのが直前期とも言えますから、

有効に使っていただければと思っています。

 

また「地図を見ろ」というのは

地理の単元において塾からも常に伝えられている内容だと思います。

 

もちろん全く見ないよりは遥かにましですが、

ただ漫然と眺めていればそれでいいというものではありません。

 

鉄道が好きな子はなぜ地理(の一部?)に強いのか。

それは興味を持って眺めているからです。

どこまで新幹線が延伸するのか、リニアのルートはどこか。

 

しかし、普通のお子さんはそこまでの興味がありません。

 

また「塾で話があった内陸県はどこかな?調べておこう」などと

「元々の興味はないものの、学習のために自分から意欲的に眺める」

ということも普通はなかなか無理です。

 

でもそういったことをフォローしてもらえるのが家庭教師の良さですので、

例えばテスト直しだけでも一緒にやると良いのではないでしょうか。

 

優先順位の問題で社会のみというご依頼はなかなか難しいかもしれませんが、

社会を人に優る武器にまで持っていく戦略というのも、

1つの有効な選択肢ではないかな、とは思っています。