中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

テスト・入試での危険度(科目別)

最近それなりに時間がなく、更新が滞っていますが、

ふと思ったので書いてみます。

 

1位 算数

 

一問の配点が高いためとにかくケアレスミスが命取り。

しかも、(1)を間違えると

(2)(3)も芋づるで間違えるという危険もあります。

 

・基本・標準問題を早く正確に解けるかどうか

・精神的に成熟し、自分のミスについて自覚できるかどうか

(大半の小学生は「自分がミスするかもしれない」という自覚自体がない)

 

がカギを握る科目。

トップ校でも同じだと思っています。

 

2位 国語

 

時間配分において一番シビアな国語。

 

オーソドックスな問題の場合でも時間配分はとても大事ですが、

出題形式にも要注意。

 

・栄東の冒頭にある作文に時間を使いすぎて時間配分が壊滅し、

 まさかの不合格

 

ということが過去にもありました。

 

また、

 

・芝のようにそれまではオーソドックスな問題形式だったのが

 いきなり記述問題のみになる

 

・昨今の思考力問題の流行りか、

 何か資料を見せて分析させたり、

 作文させる問題を最後に入れてくる

 

など、傾向がガラッと変わるリスクが相対的に高めなのは怖いところです。

 

さらに、そうした懸念はなさそうでも、

出題文(特に物語文)自体との相性リスクも侮れません。

 

特に(本を読まない)男子の場合、

恋の話、女子の人間関係の話など、弱点がかなり多い人もいます。

(こうしたテーマは、女子の多くは当然できますから、

 例えば共学校だったりするとかなりの差がつきます)

普段のテストでも全然できなかったという経験があるのではないでしょうか。

できるだけ練習させておきたいところです。

 

※一方、論説文が抽象的・難解だという場合、

こちらは上記物語文と比べ、できる人が相対的に少ないため

思ったほどは致命傷にはなりません。

 

以上、結構リスクはあるので、算数と1位を悩むところもありますが、

 

算数は危険度が偏差値帯全般

(どこでも受かる鉄板層以外の全て)に及ぶのに対し、

国語は危ない層の範囲がもう少し狭い

サピックスで安定60あればあまりリスクはなさそう)

かな、と感じるので2位にしました。

 

3位 理科

 

理科は単元別なので、リスクとしては

「計算問題等に時間をかけすぎ、後半の易しい大問が白紙になる」

という時間配分ミスが一番危ないですが、

 

他には、途中で(問5など)計算ミス・グラフ読み取りミスなどをしたため

芋づるで続き(問6・問7)も落とすという連鎖ミスくらいでしょうか。

 

算・国と比べればそれほどリスクはないと思いますが、

 

もし、ダントツの苦手単元がある場合などは

もちろん出題されれば大ピンチになります。

(それはどの科目も同じですが)

 

4位 社会

 

理科同様、一応連鎖もありえますが、

(表中の都道府県を間違えたために、連鎖して間違えるなど)

あまりリスクのない科目、社会。

 

その理由は

・単発知識を聞かれることが多いので、連鎖ミスがあまり起こらない

・1問の配点が低め

 

というところですが、

他科目と比べて実力がそのまま点数に反映しやすく、

本番でのイレギュラーもほぼないので、

先んじておくとかなり安心できる科目です。

 

例えばの例ですが、

 

偏差値がその学校より一定程度上の場合、

例えばですが合格点+○点が確実に見込め、

当日の緊張、時間配分ミス、ケアレスミスなどにも

あまり左右されないのが社会、ということになります。

 

入試本番で実力を100%出し切れる、点を取れる人は少数派ですので、

そう考えると、社会が強いことの有難みがわかるのではないかと思います。