上記記事の続きです。
理由3:やり方がわからない
よく聞かれる内容なのですが、
真面目な子、完璧主義の子に多いのかもしれません。
教えたポイントだけとりあえず線引きすればよく、
完璧にできる必要などないのですが、
特に、物語文でわからないという人が多いです。
今回は参考として、
サピックスBテキスト(など)を活用する手法を挙げます。
Bテキストは最後のページにあらすじがまとまっていて、
空欄を穴埋めさせる形式になっています。
基本的にこの穴埋め部分が気持ちの動きですので、
どうしても引き方に悩むという時はここを参考に線を引くようにしましょう。
発展編?
・線引きしすぎ問題
線を引く意識があるのはいいんだけど、
問題文が線で埋め尽くされていたり、
傍線①などが見にくくなってしまっているというケース。
これも結構あります。
結論から言えば、引かないよりは全然いいので、
あまり心配する必要はないと個人的には思っています。
こういう人は、
「大事なところはちゃんと押さえたい」という意識はあるものの、
その見極めに確信を持てず不安なので、
とりあえずどこもかしこも線を引く、ということになっています。
気持ちはよくわかります。
まず、
読みながら「気を付けよう」「探そう」と思っているだけでも
かなりいい方なのですが、
見極めに確信がないので、
大人目線で「もっと要旨に限定して線を引け」
と言われてもなかなかできないと思いますし、
かといって、要旨を掴むために要約の練習をしたりするのも
現実的にはなかなか負担が大きいです。
(やれる人はやってみましょう)
そこで、もし(他科目などに)余裕があれば
もう少し見やすい内容になるよう、
少し意識してみるといいでしょう。
色々あるのですが例の一つとして、
論説文にはだいたい例示部分がありますが、
「例えば」という接続詞に○を付けるだけでなく、
例の部分全体を一目でわかるよう、問題用紙を「加工」しておきます。
このようにわかりやすくしておくことで、
「例の部分にも線ひいちゃったけど、ここはあまり重要じゃないんだな」
という判断が視覚でもでき、要旨候補からカットできるので、
要旨を掴みやすくなります。
また、線の引き方が雑な人は、
本文の文字と重なったり、傍線部が見えにくくならないよう注意する、
といった形式面も意識しましょう。
気持ち言葉など、大事な部分をこれで落とすこともありますから。