中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

歴史(明治時代)

元武士や、大井川の川越人足などが開墾した場所を以下から選べ。

 

ア 三本木原 イ 八郎潟 ウ 牧之原 エ 笠野原

 

A:ウ

 

そういう経緯で開発された土地ということは知りませんでしたが、

問題としては非常に簡単ですね。

大井川が何県を流れているのかわかっていればできます。

 

この問題で言いたいことは、

 

社会の問題でよくわからない選択肢が出てきても、

 動揺したり、「知らないからこれを選ぼう」とやらないこと

 

見たこともない内容の選択肢は、

肢が作り切れないために無理やり追加された可能性も高いです。

 

「え、そんな内容知らないな、もしかしたらこれが答えなのかな」

と思ってしまう気持ちもわかりますが、

 

一応勉強してきたのだから、

「全く見たことがないものは答えではないだろう」と割り切って、

悩まずにすぐ検討から外し、

多少は馴染みのあるものを選んだ方が正解は近いかな、と思います。

 

もし難問で、そうした細かい知識が正解だった場合、

他の人もできないのでその問題で差はつきません。

 

また、もし勉強不足で基礎的な内容が完全に抜けてしまっていた場合、

後で反省すればいいだけです。

 

それからもう一つ、

明治維新で職を失った武士

(藩は無くなり、仕える大名はもういない)に対し

明治政府は各地で開墾事業をあっせんしました。

 

しかし未開の地・荒れ地の開墾は一般にとても辛い作業です。

しかもそれまで農作業などしたこともなく、

長い間、士農工商の頂点にいた武士。

 

そのあたりを考えると、

明治維新後、士族の間で新政府への不満が高まった理由を

リアルに感じることができるのではないでしょうか。

 

※三本木原は地名からし青森県だとは思いましたが、

国際連盟の事務次長を務めた新渡戸稲造

祖父がかんがいした土地ということでした。