中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

演習講座の意義

9月に入り、各塾でもいわゆる「特別講座」が始まっています。

土日を半日以上費やすものが多く、

 

志望校別に完全に特化したものなど、

非常に有意義なものもありますが、

 

偏差値が近い人を集めて

その校舎から受験生が多い学校の過去問を解くだけ

過去問ではなく塾が用意した問題を解くだけ、など

目的がいまいち明確でないものもたくさんあります。

 

そうした講座は本当に必要でしょうか。

もちろん、何もしないよりは当然いいのでしょうが、

優先順位と体力の問題です。

 

この時期は、模試も本格化し、

復習をしっかりするだけでも大変です。

さらに過去問も解かないといけません。

(いずれも直しをしっかりしないと意義が激減します)

夏休みで潰しきれなかった弱点補強も必要です。

 

ところが、弱点は明確なのに、塾が忙しくて潰す暇がない

という本末転倒になってしまっている人も結構見かけます。

 

また、もともと秋は学校行事・模試が多く、体力的にも大変な時期です。

さらに、今年はコロナの影響で

平日も毎日6時間授業だったり、土曜授業が例年より多かったりしますので

体力面も例年以上に気を付けたほうがいいでしょう。

 

家では集中できない、

という人は仕方がないかもしれませんが、

わざわざ長い時間を費やす意味がある内容なのか、

よく考える必要があるのではないでしょうか。

 

(上記「同じ偏差値帯の過去問を解くだけ」という授業でも、

 例えば併願校・適正校について悩んでいるのなら、

 自分と相性がいい学校を探せる、という意義はあります)

 

塾によってはそうした講座が授業料に含まれていることもあります。

お金はもったいないかもしれませんが、

効率が悪ければ行っても仕方がありません。

時間の方が貴重です。

 

志望校の過去問をチェックして、

合格にはどういった内容が必要なのかを

親の方でもじっくり考えてみるといいと思います。