物語文は男子が主人公でしたし、
比較的解きやすい問題だったのではないでしょうか。
最後の問題だけは多少難しいかもしれませんが、
「よく知っている相手が別人に見えた」という
内容はどこかで練習したことがあるはずです。
(問2も、急に見え方が変わる、という問題ですね)
相手のふるまいもそれなりに本文中に描写されていますので、
組み合わせて書けばそれなりの部分点を取れるのではないでしょうか。
論説文も内容としてはそれほど難しいものではありませんし、
問題も、比喩の言いかえをちゃんとやればそれで解けるというものでした。
合格者平均点も7割近くあったようで、
解きやすさを反映していたように思います。
1点、驚いたのは字数指定が復活していたことです。
おそらく2010年以来かなと思います。
これは、
「字数指定がない学校は、
とにかく要素をできるだけ入れておけば部分点が取りやすい」
「気持ち言葉も複数入れておくとよい」
といった、昨今の記述指導に対するアンチテーゼなのかもしれません。
もちろん、たくさんの内容が必要な記述や、
複雑な心境を読み取れないといけない場合も多いですが、
「本当にその要素まで書く必要ある?」
「これって、気持ち言葉を複数使うほど複雑な心境?」
という塾の解答もありますから。
と、推測を書いてみましたが、
実はそんなことは全く考えていないのでしょうね。
開成は時々出題傾向がぶれるので、
ただその一端が出ただけ、というのが真相のような気がします。