中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

志望校判定サピックスオープン 社会の復習ポイント

先日、国語について述べましたが、

社会でもやはり正答率高めのA問題を中心に復習すればいいです。

 

※例えば、新渡戸稲造は様々な誤答パターンが考えられる危険用語ですので

 この機会にしっかり覚えましょう。

(新戸辺稲造ほか)

 

waldstein1804.hatenablog.com

 

ただし、サピックスの社会問題には特徴がありますので、

初めて受けられた方などは注意が必要です。

 

もともと、他塾の模試を受ければ普段より成績が落ちて当然ですが、

下記のように、他塾生には特に厳しい内容が含まれています。

 

ここまで正確な(細かい)内容が必要な学校は

ごく限られた学校だけだと思いますので、

必要以上に落ち込まないようにしてください。

 

・基礎用語はあまり出ない

 

今回に限らず、サピックスの社会テストでは、

一般的な用語問題などはさほど出題されません。

そうした内容はデイリーチェックなどで確認済み、

それだけで知識が定着しないような人は無視、というスタンスです。

 

※この考え方は基本的な記述問題についても同じであり、

サピックスの社会テストにおいて記述問題は出題されません。

(本模試のB問題、学校別などを除く)

そうした内容はテキストをやってくれれば十分です。

テストは実践的な演習の場ですよ、というスタンスがよくわかります。

 

 

その方針はこのA問題であっても貫かれており、

かなり正確な知識がなければ解けないものも含んだ、

実践的な内容となっています。

慣れていない人にとっては大変だったかと思います。

 

中には「さすがに細かすぎるだろう」

というような問題があったりもしますが、

 

それ以外は、正確な理解を深めるチャンスとも言えますので

地図などを丁寧にチェックすることも含め、

各事項をしっかりおさえるようにして下さい。

 

 

 

・出題形式の難度が高い

 

基礎用語が出ないことと重なる部分がありますが、

出題形式にも特徴があり、

組み合わせた正誤問題や、独特の工夫された作問も見受けられます。

 

組み合わせ正誤については、

おそらく、渋谷幕張などの入試問題を

想定しているのではないかと思われます。

 

筑駒の社会もそうですが、

基礎事項でもこうした形式になるだけで難易度は一変しますので、

やはり本当に正確な知識を身につけなければなりません。

 

以上、難関校向けの工夫された出題形式がサピックスの特徴です。

 

サピックスの社会テストは普段からこのような感じですので、

基礎用語が怪しい方、上記の内容が必要ない人にはあまり向いていません。

 

 

 

B問題に関しては、

 

・志望校で現場思考問題がほぼ出ない人

 

正答率高めの記号や語句問題をざっと見て終了でいいと思います。

 

ただ、手ごわい長文記述問題のように思えても、

長い課題文の中に書いてある内容を使っていけば、

現場思考をさほど必要とせずに解ける問題もあります。

 

例えば海城中学などはそうした傾向がありますので、

本模試(および第二回志望校判定)でも、

その点だけは、一応チェックしておくといいでしょう。

 

・志望校で現場志向問題が出題される人

 

今回、いい練習になったのではないでしょうか。

 

現場思考型の問題というのは、

ただ単に答えを暗記していればいい、

というわけではなく、

難問になればなるほど知識の総動員が必要になります。

 

そのため、特効薬は特にないのですが、

これを機に社会のニュースについて関心を持つようにするなど、

広い視野を持っておくことが重要だと思います。