更新に間が空いてしまいましたが、
ひとまずこの記事は書いておきます。
出典は
寺地はるな「タイムマシンに乗れないぼくたち」
「水を縫う」が2021中学入試で大量に出題された作者。
単行本では章ごとに主人公が色々変わる構成になっていましたが、
刺繍好きな男子高校生が主人公の章が入試では多く出ていた印象があります。
受験生に多様性を考えさせる「今どき」な感じでしょうか。
※もちろん意図はわかるのですが、
これがたくさん出た、となると
さすがにちょっとストレートすぎるかなぁ、
などと個人的には思ってしまいます。
他の人と違うことへの悩み→
違うことを気にしない人物と出会う、アドバイスを受けるなど→
自分らしく生きていいんだ、と思える
パターンがだいたい一緒なので、
結構暗記でも対策できてしまいますし。
この辺の話は、また別の記事に書くかもしれません。
さて、話を戻しまして、今回の出題範囲は、
学校でも家庭でも居場所がない孤独な少年が主人公。
虐められているとか、家がひどい環境だ、
というわけではないが、
とにかく孤独感が強く、図鑑や博物館の世界に逃避している。
「静かな海の底の砂の上で
静かに生きているだけの生物として生まれたかった」
といった下りは
フランキー堺(麻布OB)主演の名作映画
「私は貝になりたい」を思い出しました。
一番最後の問題はかなり難しいですが、
全体的にはそれほど悩みそうな問題はなく、
素直に読んで対応していけば
ある程度以上の解答が作成できそうに思います。
また、麻布ではかなり久しぶりに小学生男子が主人公。
おそらく、比較的解きやすかったのではないでしょうか。