読書の記事で「どんな話なのかを聞け」ということを書きました。
「主人公が、どんな出来事・人物を通して、どう成長・変化したのか。」
これは前にも言ったように、問題文の読み方に関係してきます。
一般的に、問題文を読む際必要な速度は1分間に400字。
(長文を出す上位校などは650字が理想)
それより遅いと設問が解き終わらないと思います。
よって、時々見かける子のように、問題文を一字一句熟読していく暇はないのです。
それは好きな読書の時にやる読み方です。
テストの問題文はそこまでの熟読は必要とせず、解けるようになっています。
ではどういうレベルで読めばいいのか。
それは冒頭で挙げた内容を答えられるまでということです。
それさえ言えればいいです。
物語文でいえば、細かい日常描写は流し読みでいいのです。
初読の際はそのレベルを目指して練習してみてください。
傍線部について設問が聞いてきたら、
もう一度傍線部周辺をしっかり検討すれば間に合います。
実際に冒頭の質問をするとだいたいほぼ全員が時系列で細かい内容を入れようとし、
大筋から外れ、冗長になっていきます。
それでもなんとなく大筋がわかることもある物語と比べ、
論説文・説明文では主題をとらえ損ねる代償はより大きくなります。
「(筆者は)〇〇について~~という理由で△△すべきだと思っている」
と言えたら100点ですが、最低〇〇(何の話か)と△△(結論)だけは
押さえたいですね。
冒頭で何の話かを把握し、結論も早めに理解することが望ましいです。
そうすると文章の理解が早くなります。
実践的には△△(結論)については具体的な内容ではなくテーマへの+・-
(筆者が〇〇を前向きに評価しているか、そうではないのか)だけでも構いません。
説明文は物語文と比べてわかりにくいので、最初はそれで十分なことも多いです。
この+・-(プラス・マイナス)の使い方についてはまたお話ししたいと思います。