今日は理科についてです。
こうした演習の中でしか身に付かない能力は、
直前になって焦ってもなかなかマスターすることができません。
大手塾などでもあまり言われない割に
(面倒見のいい塾では結構指摘されたりします)
合否には大きくかかわるので、
できていない人はすぐにでも意識していった方がいいです。
さて、理科ははっきり分野が分かれている科目で、
物理・化学・生物・地学それぞれの大問1~4が出題されることが基本でしょう。
その際の順番は特に決まっていませんので、
何も考えずに解くと1→4ということになります。
その結果、「毎回必ず最後まで解き終えることができるよ」
という人はあまり心配いりません。
一方「最後の大問1つ間に合わなかった」「最後の数問間に合わなかった」
という人は要注意です。
ここで改めて、物理・化学・生物・地学の単元の性質を考えてみると、
物理:理解多・知識少・計算やや多
化学:理解やや多・知識それなり・計算多
生物:理解少・知識多・計算少
地学:理解それなり・知識やや多・計算それなり
といった感じだと思います。
わかりやすい解き方としては、まず試験時間を4分割します。
(大問4つの場合。30分の試験時間なら大問一つ7.5分)
そして大問1から解いていき、6分ほどで強制的に次の大問に行きます。
7.5分でないのは見直しの時間を少し作るためとリスクヘッジです。
(普通はついつい予定時間をオーバーします。)
あとは最後まで時間を守って解くだけです。
各大問の最後の問題などはかなり手つかずになるでしょうが、
どうせ正答率は低いので大きな問題はありません。
時間がもし余れば軽い見直しをして、その後、やり残した問題に取り組みます。
他に、生物→地学→化学→物理のように単元に優先順位をつけて解くやり方、
各大問の問4くらいまでを先に解くやり方
(大問1の問1~4→大問2の問1~4と解いていく。以下同じ。
最後に、比較的やりやすい難問を選んで取り組む。)、
なども考えられますので性格や理科の実力によって試してみるといいでしょう。
もちろん、こうした解き方でも最低限のタイムマネジメントは必要です。
(「生物と地学が終わって試験時間残り半分だからまずまずかな」など)
理科が苦手な人はもちろん易しい問題だけでも取る必要がありますが、
理科を比較的好きな子でよく見られるのは、
物理・化学の複雑な計算問題に時間をかけて(しかも正答率も低め)、
内容的にも時間的にも誰もが楽に取れる知識問題や基本問題を
いくつも空欄にしまうケースです。
なまじ計算問題ができそうなのでついやってしまうのですが、
「理科は好きなのに点が伸びない」という子は意識してみてください。