武蔵中学といえば、
・問題用紙は手書き
・問題用紙と解答用紙が一体化している
・出題傾向が長らく同じ
というあたりに特徴があり、
算数では調べ上げ問題、速さ、平面図形などがよく出ます。
一般的に、
算数では(1)は導入・誘導、(2)以降で難度が上がっていく
という構成が普通のところ、
武蔵の平面図形は
「(1)から難しいが、
(1)さえ解ければ残りは芋づるで解けることも多い」
いう特徴的な構成になっており、
なんとか(1)が解ければ高得点も見えてくるが、
そこに時間を使いすぎた挙句解けないと、大失敗しかねません。
このように、カギを握る問題と言えた平面図形ですが、
2021では変化がありました。
大問1(1)で珍しく計算問題が出たのはまあご愛敬として、
平面図形の(1)は
手を付けた受験生はほぼ100%正解したであろう問題でしたが、
(2)以降は例年と比べても難しくなっています。
まず補助線が引けなければ厳しいと思いますし、
仮に引けても解ききれるかどうか。
武蔵の算数は出題傾向が安定していたので、
今年も同じだと想定して練習してきた受験生は戸惑ったかもしれません。
((2)以降をなんとか解こうと四苦八苦したが、
実は他の問題の方が取りやすかったなど・・・)
さらに言えば、
武蔵中2021の速さの問題は(1)が結構難しく、
あとは芋づるでいけるのでは?という問題でした。
((1)、結局力づくで解いてしまいましたが、
もしかしたらうまい解き方があるかもしれないので
余裕のある時に確認します)
武蔵の速さの問題の構成はわりと普通(易しい順に並んでいる)な
印象だったのですが、
平面図形と問題構成が入れ替わった?という印象です。
今後どうなるのか、注目してきたいと思います。
※出題傾向が安定していると思っていても
いざ本番はどうなるかわかりませんので、怖いところです。
過去問はいつもできていたのに、
という人が落ちてしまう一因でもあります。
※余談
(1)から手ごわい問題だったという場合について
文章題は式さえ立てられれば、
時間を掛ければある程度なんとかなることも多いです。
(計算力は必要ですが・・・)
一方、図形問題はいくら練習しても
「その場で思いつけるか、ひらめくかどうか」という面が残るので、
時間を掛けようと、解ききれる可能性は相対的に低くなり、
ギャンブル要素が強まると考えています。
よって、残り時間でどちらに手を付けるか、という場合、
自分ならほぼ確実に文章題を優先して解きます。
まあ、本人が図形を得意としているか、
算数でどのくらいの点が必要なのか
(大爆発が必要=合格点付近ではとても受からない)、
にもよるので、もちろん一概には言えないのですが・・・