中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

2003 麻布中 国語

今回は過去問紹介です。

気が向いたら適宜やっていきたいと思います。

 

※以下、修正・内容の再構成あり

 

2003 麻布中 国語

 

 レイ・ブラッドベリ「宇宙船乗組員」『ウは宇宙船のウ』所収

 大西尹明訳

 

 

※「本や映画のあらすじを長々と書くと著作権法に違反する可能性がある」

という意見を目にしました。

 

自分なりに少し調べてみましたが、

どういう内容が著作権上の「翻案」に当たるのか境界がよくわからないので、

念のためその点に留意して書こうかと思います。

 

(入試問題そのものについては、

そのまま載せているサイトなども結構ありますが、

もし問題があれば削除するかもしれません。

これまでも気になってはいたので、

問題自体はあまり載せないようにしてきましたが、

算数はどうしようもなく、このブログにも一部ありますので)

 

 

主人公の父は宇宙船乗組員。

主人公はそんな父に影響され宇宙に興味がある一方、

危険な仕事についている父を心配する母の気持ちもわかっています。

 

問6 地球にもどっている時のようすから

   うかがえる「父」の気持ちを説明しなさい。

 

※本文に

 

「父が、まるで何かさがしものをしている動物みたいに、

 庭で土をほっていたのを覚えている」

「一度も空を見あげたり、僕や母のほうをさえ見ず」 

 

という描写がありますので、

父が、宇宙への思いをなんとかして抑えようとしていることがわかります。

 

その後、父は、もう宇宙へ行かない決意を伝えるべく母に話しかけますが、

ふとした偶然から、窓の外の火星に目をとめてしまいます。 

外をじっと見つめる父の姿を見て全てを悟った母は、

用事がある振りをして、台所に行ってしまいました。

 

問12  この場面での母の気持ちの動きを説明しなさい。

  

ほんの一瞬の情景描写を通した心情変化を聞いてきた、

ということで印象に残っている問題文の一つでした。

 

なお、問14は

本文のあと、主人公がどのような生き方をしていくと思いますか

 

という問題となっており、比較的珍しい気がします。