中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

国語の家庭学習

 

今回は家で読解問題を解く、テストの直しをする、

といった際のポイントをいくつか書いてみたいと思います。

 

ちなみに、こうした勉強、やっていますよね?

国語の読解なんか家では一切やっていない、

という人はさすがにいないと信じたいところですが、

全く練習しないと接続語の問題すら解き方を忘れてしまいますよ。

 

(当初、別の内容を書くつもりでしたが、

脱線して長くなったので、とりあえず接続語の話になりました。。

あまり具体的な内容を書いてしまうのも・・・という気もしましたが、

「接続語が二つ入る可能性がある文章」に気を付けよう、

という話は福嶋氏の本のどれかにも書いてあったと思います。)

 

つまり、「空欄に適した接続語を入れなさい」

という問題が出た場合、空欄の前後の関係に着目し、

逆の内容なのか、結果と理由の関係なのか、

などを検討するということですね。

 

「え、そんなの塾で習っていないんだけど」という方はご愁傷さまです。

接続語はどのテキストでも一覧で載っている超基本事項ですが、

問題になった時にどう考えて解いたらいいかは意外と教えてくれませんよね。

 

多くの子は6年生どころか受験直前になっても

あまり検討することなくフィーリングで解いています。

接続語の問題はボーナス問題ですので

本来は完答を目指さなければなりませんが、

まあそれでもそこそこ当たっているのならまだいいかもしれません。

 

しかし、こうした姿勢の子は検討する意識がないので、

※罠を設置すると簡単に間違えます。

 

※空欄がA~Eまであり、1対1対応で接続語を入れていく定番の問題です。

ところがこの問題、Aには文脈上、2種類の接続語を入れることができます。

Aだけで考えればどちらでも正解ですが、

片方は後の空欄の答えとして使わなければ意味が通りません。

適当にやっていると、当たりか外れか、運命の2択です。

しかし何の検討もしない子は、適当に合っていそうなものを選び、

Eまで進めていきます。

ところが、引いたのはどうやら外れくじだったようで、

残っているのはどう考えても入りそうもない変な選択肢です。

そこで立ち止まって誤ちに気づけばいいんですが、

そういう子はあまりいませんね。

検討する姿勢がないので、ちょっと変かな?と思っても

せっかく埋めた解答を遡って見直すなんてとんでもない。

堂々と残りのものを入れて次の問題に行ってしまいます。

 

かくして、

比較的正答率の高い問題5問のうち2問(AとE)が不正解ということになり、

本番ならこれだけで落ちる可能性も高いです。

(一つ2点だとしても4点差がつきます。)

 

作問者からすれば本当に楽なものだと思います。

また引っかかったな、という感じでしょう。

 

(ちなみに、2つ入る可能性がある空欄は、

AとかBが多く、Eということはありません。

当たり前ですね。

これでは、最初から適当に埋めていって

最後残ったものを入れても全問正解できてしまい、差がつかないからです。)

 

悔しいのでいつも教えているのですが・・・

本当にみんな引っかかります。

当初から、検討する意識がないんです。

接続語だけじゃなく、国語の問題すべてについてそうなんです。

何年も塾で国語の授業を受けて、何を習ってきたんだ?

(僕が教える際も、その姿勢を身に着けさせるのは結構大変で、

すぐやり始める子もいればなかなかできない子もいます)

 

そんな中、接続語対策は基本だし、マニュアル化すれば

担当の先生の実力に関係なく誰でも教えられる内容なのに、

なんで塾では教えないんでしょうね。

作問のノウハウがばれるから嫌なんでしょうか。

それなら塾の国語の授業を受ける意味とは?

実際不信感を持っている保護者の方もいらっしゃいますね。

 まあいつも謎なのですが、この辺にしておきます。

 

ちなみに二種類の接続語が入る例としては

このレストランは高い、だから、サービスは良い。

このレストランは高い、しかし、サービスは良い。

 

といった感じですね。

筆者が値段に対して納得しているかどうかという意識の差が読み取れます。

さすがに6年後半のひっかけ問題は

もう少し微妙なものになっていますが。