以下は、以前書いた過去問への取り組み方についてです。
今回は補足的に、早めに過去問を見ておくことの重要性について書きます。
早めに過去問を見ておくと何がいいのか。
本人:過去問の難易度=到達すべきレベルがわかる
・日々の取り組みに目的意識が出る
・モチベーションアップになる
・難問や苦手分野の課題でも比較的嫌がらなくなる
親:出題傾向がわかる
・やらせるべき課題がわかる
算数:難易度の大まかなレベルとして、
どのテキストまでやれば良さそうか、
模試なら正答率何%くらいの問題まで復習させればよさそうか、
といった目安になる。
他、本人が問題を見て考えること(取り組み方その2参照)
をできたら親が先に把握しておきます。
あとはスピード勝負なのかじっくり難問なのかといった
全体のタイプの把握も大事です。
国語:知識分野の配点はどれくらいか、文学史が出るか、詩が出るか、
随筆が出るか、海外文学や歴史文学(江戸時代が舞台のものなど)が出るか、
記述の分量、記述の傾向(近くをほぼ抜き出せばいいのか、
もっと難度が高いのか、細かい心情理解は必要か)
社会:漢字指定問題は出るか、記述は出るか、時事問題は出るか、
世界地理は出るか、現場思考問題は出るか(出る学校は少ない)
理科:時事問題が出るか、知識と思考の割合はどの程度か
計算問題はどの程度の難度なのか、
・志望校検討の材料になる
どんな問題でも同程度に解ける、という子供はなかなかいません。
上位の子でもそれなりに好き嫌いはあるものです。
相性がいい学校、本命校と似た傾向の学校、
などを選ぶと負担が少なくなります。
志望校選びの際、
校風の検討などは比較的早い段階からされていることもありますが、
本人と問題が合っているかどうか、
という視点も持たれるとよいかなと思います。
塾の面談などでも相談してみるとよいかもしれません。