大問4は歴史です。
2019問1から見ていきましょう。
この問題は歴史上の出来事の並べ替えです。
並べ替え問題は通常完答が要求され、難易度が高くなりがちですが、
この問題は易しいです。
歴史順に並べ替えることができれば解けるからです。
さすがにもう少し難しい問題が出ることもありますが、
やはり基本レベルです。
ということで、並べ替え対策を特に行う必要はありません。
それでも苦手な人は、「この歴史用語はどの時代のものなのか」
だけを押さえるためにノートに書き出してみることをお勧めします。
ノートの左側に縦の線を引いて、「鎌倉時代」のように縦書きします。
そしてその右側に鎌倉時代に関連する単語をどんどん書き入れていきます。
教科書で太字になっているもの、Vもぎで間違えたもの、何でも構いません。
順番も気にする必要はありません。
なぜなら、上記で見たように、時代の中での順番は問われないからです。
あくまでどの時代なのかさえ分かればいいです。
これは折に触れ話していますが、
過去に一人だけ実践(しかも年代順にまとめて)してくれた子がいました。
模試でこの形式の問題を間違えてしまうような人はやらないとダメです。
2019問2
この問題も並べ替えと同じく必ず出題される問題です。
説明文の出来事が
年表のア~エの時期のいつにあたるのかを選ばせる問題です。
この問題の方が難易度としては並べ替えよりも上でしょう。
特に、江戸時代は長いため、いつ頃のことなのか、
よくわからなくなる人が多いので要注意。
今年の問題も江戸時代についての内容ですが、
「朱印船」という用語から時期を当てるのはそう難しくありません。
江戸最初期ということがわかります。
日宋貿易や勘合貿易と整理がついていないと少し危ないかもしれませんが。
さて、これで年表の時期は選べましたが、
この問題ではもう一つ問われていて
「日本人町が栄えたアユタヤはどこか。地図上から選べ」
となっています。
これはアユタヤがタイだということがわからないとどうやっても厳しく、
少し難しかったかなと思います。
実は大問2の世界地理の地図問題以上に、知識必須の問題と言え、
教科書に載っている地図には必ず目を通しておくことが必要ということがわかります。
問3はまた年表問題で、
今度は「年表中のAの時期に当てはまる出来事を選べ」というもの。
問2とは逆の形式で少しやりやすいと思いますが、
年表を意識した学習をしろというメッセージでしょうか。
高校世界史などではよく言われていることですね。
内容に関しては、終戦~高度経済成長に関するもので、
消去法でもできますし、まあさほど難しくはありません。
出題形式も限られているのでこの程度にしておきますが、
依然教えていた際は
年表にこうした内容を書き込んだ自作のプリントを作りました。
(手書きのため、そのうちレイアウトもきれいにできれば、とは思うのですが。)
歴史で毎回満点が取れない人は、一度手を動かしておきましょう。
簡単な年表を書いてみるわけです。
その際必要なのが
・まず、時代の順番を覚える
・何世紀ごろ、または何年が時代の切れ目なのかを覚える
・各時代の文化を書き足す
・各時代の貿易を書き足す
・中国、朝鮮の王朝名も書き足す
・余裕があれば、
の順番、その内容も書いておく
ここまでやって、さらに上記のノートも作れば、
ほぼ歴史問題で点を落とすことはないと思います。
一見とても大変そうですが、年表は2時間もあれば作れると思います。
あとはトイレにでも貼って覚えてください。