中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

6年春休みの理・社勉強法

 

今回は理社について書いてみたいと思います。

 

春休みにやるべきことは算数と同じく弱点補強です。

やはり基本は何より大切ということで・・・

 

・社会

 

直近の歴史の復習、

そして地理の総復習となりますが順にみていきましょう。

 

1.歴史の復習

何を使ってもいいのですが、

例えばサピックスの年表トレーニングや基礎ドリなど、で問題を解く。

抜けが多い時代はテキストをしっかり読み直す。

 

できれば、この際に全体の流れを意識できると理想的です。

 

まず、各時代の順番を確認。

次に「各時代がどういう時代か」を押さえたいのですが、

ポイントはどういう層が政権を取っているかということ。

 

弥生(身分の差)→古墳(中央集権)→飛鳥(天皇→貴族→天皇)→奈良(天皇

 

平安は長いので入れ替わりが激しいです。

天皇藤原氏(貴族)→院政白河上皇)→武士(平清盛

 

 

 

また、歴史が苦手でそこまでは無理だという場合、

 

歴史の順番(旧石器→縄文→弥生→・・・)が暗唱できる

大化の改新は何時代、御成敗式目は何時代、

 平清盛は何時代かなどについて、重要事項はだいたいわかる

 

というレベルを目指しましょう。

そうでないと、秋以降かなりの特訓が必要になりますので。

 

2.地理の復習

しばらく歴史をやってきましたから忘れている人は結構忘れています。

 

全範囲できれば理想的ですが、量が膨大なので、

基礎中の基礎である川や半島、都道府県の県庁所在地あたりから、

自分の不安な単元中心に復習しましょう。

 

四科のまとめ、コアプラス、メモリーチェックは定番ですし、

白地図レーニングも有力です。

 

手元に地図を用意して、川がどこを流れているかなど、

適宜確認しながら取り組んでください。

新幹線問題(列車の車窓から見えた内容について答えさせるもの)

の対策にもなります。

 

例えばですが、大井川・天竜川・富士川

どこを流れているかわかっていない子は多いです。

 

そういう子は浜松の位置も怪しいし、

もちろん諏訪湖から流れる川がどれなのかもわかりません。

 

江戸時代ももう学習していますから、

大井川に橋がない理由と絡めて流れを覚えてしまいましょう。

 

・理科

 

1.知識分野

こちらは社会同様暗記するしかありません。

人体、動植物、岩石などですね。

 

いろいろポイントもあることはあるのですが、

完全変態の覚え方などは塾でもやるので特に触れません。

 

2.計算分野

こちらは苦手な子が多いです。

 

なぜ苦手なのか。

それはグラフや表の仕組みをよく理解していないからです。

 

ばねであれば自然長と10gごとの伸び区別していない

中和であれば折れ線グラフの意味を理解していない

 ①折れ曲がるところに注目し

 ②どう変化したのか?を考える

 

これができない人は算数の速さとか、

容器に水を入れる問題もできないでしょう。

 

一刻も早く潰す必要があります。

 

また、

・金属を燃やす酸化の問題

・金属を溶かす水素発生の問題

 

については、これらを混同しないことがスタートです。

はっきり区別しましょう。

 

(溶かす方では鉄、亜鉛、アルミニウム、銅くらいしか出ませんので

塩酸と水酸化ナトリウムへの溶け方を確認しましょう。)

 

あとは表の読み取りですが、

こちらは算数の比をどれだけ理解しているかです。

 

燃やした(溶かした)金属と発生気体が、何:何の比になるのか。

 

金属が混ざっているようなものは応用なので余裕を見てやればいいです。

 

他の単元もポイントはありますが、

読んで「なるほど」というほどのものは書けないので

ここでは省略します。

 

 

・補足

水溶液の見分け方について。

(長いので別立てしました)

 

以下は僕が勝手に整理した

オリジナルの内容でわりと自信がありますが、

とりあえず他で見たことはありません。

(特に探してもいませんが)

 

理科メインのご依頼も滅多にないので、公開してしまいます。 

苦戦しているようであれば使ってみてください。

 

BTB・フェノールフタレインリトマス試験紙などについて、

テキストには酸性・中性・アルカリ性と色がたくさん載っていますが、

嫌いな単元なのに、これを最初から丸暗記するのは大変です。

 

そこで、酸性は赤(っぽい色)、アルカリは青と教えています。

例外はフェノールフタレインアルカリが赤

 

とりあえずそれですべて整理できます。

BTBの酸性は、一番赤っぽい色を選んでくれれば黄色が選べるはずです。

あやや強引と言えば強引ですけどね・・・。

 

しかし繰り返しますが、

特に興味もない人が表を全部覚えるのはつらい。

そういう観点です。

 

「BTBの中性は何色?(緑)」

これは基本問題で出るので、

テストでもし間違えてしまったら、追加で覚えてもらいます。

 

紫キャベツも時々出てしまいますが、

それも追加でアルカリ=黄色と覚えてもらいます。

 

(ちなみに紫キャベツの酸性は赤、中性は紫なので、

元のまま(酸性=赤、アルカリ=青、を混ぜると紫)で大丈夫です。)

 

最初から全部覚えようとすると、

大量の情報で混乱し、リトマス紙の問題程度でも間違えたりします。

細かい知識は(あえてBTB中性=緑も細かいと言ってしまいますが)

適当にあとで追加すればいいのです。

 

もちろん最初から全部覚えて大丈夫、

という暗記が得意な人はそうしてください。

 

暗記科目も工夫して覚えると労力が少なくて済むかなと思います。

 

急遽学校がお休みになってしまいましたので、

この機会に理社も補強しておけるといいですね。