中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

理科(電熱線)その1

取り上げたいのは電熱線の発熱量についての内容なのですが、

丁寧に書いていたら

思いのほか分量が増えたので分けることにしました。

 

電熱線に関しては

トンネルのようなものだとよく言われます。

 

長さが長いトンネルは通り抜けにくい。

→電熱線の長さが2倍になると抵抗は2倍

 

広いトンネルは通り抜けやすい。

→電熱線の太さが2倍になると抵抗は2分の1

 

この性質をしっかり理解しましょう。

これはなんとなくわかるのではないかと思います。

 

次にやるべきことは、

1.断面積が同じ電熱線は単純につなぐことができるという理解です。

 

断面積1㎟・長さ30cmの電熱線Aと

断面積1㎟・長さ15cmの電熱線Bが直列で配置されていれば、

 

それは断面積1㎟(両者同じ)・長さ45cm(30+15)

の1本の電熱線Cと考えてよいということです。

 

2.断面積が違う電熱線のつなぎ合わせ作業問題が出ます。

断面積1㎟・長さ30cmの電熱線Aと

断面積2㎟・長さ30cmの電熱線Bが

 

直列になっているとき、

 

抵抗が同じになるように1本の電熱線に置き換えると、

どういう電熱線になるか、というものです。

 

どちらに合わせてもいいのですが、

 

仮に、両者の断面積を1㎟に合わせて、

上記の例と同様1本の電熱線にする手順を考えます。

 

断面積2㎟・長さ30cmの電熱線Bの断面積を

1㎟と半分に合わせる(抵抗が倍になる)ので、

 

抵抗を同じままにするためには、

その分長さを半分にします(抵抗が半分になる)。

 

よって、当初の電熱線Bは

断面積1㎟・長さ15cmの電熱線と置き換えても

抵抗は変わりません。

 

あとは断面積が等しい両者の長さを単純に足して、

AとBを合わせて、

断面積1㎟・長さ45(30+15)cmの電熱線Cに

置き換えられるということになります。

 

ちなみに、もし仮に、

 

2.と同じ電熱線が並列で並んでいた場合、

(その場合、抵抗は直列の場合と変わります)

長さは同じなので断面積を単純に足し、

広いトンネルにすればいいことになります。

 

断面積3㎟(1㎟+2㎟)・長さ30cmの電熱線です。

 

こうした作業を行わせる問題がよく出ますので、

まずそれを問題なくできるようにしましょう。

 

図がないのでわかりにくかったら申し訳ないです。