今年は何も記事化していませんでしたが、
今日は日曜日ながら、都立高校の入試日でした。
通勤ラッシュがないのでむしろいいのかもしれませんが。
一部関連検索で来ていただいた方もいたので、
(2021入試については何もしていなくてすみません)
以下、社会の雑感と対策のポイントなど。
また、今年はコロナ休校の関係で出題範囲が狭かったので、
内容はその点も考慮してください。
他科目と比べ、社会はそこまでの影響はなかったとは思いますが。
(おそらく、日銀の役割や環境問題あたりが範囲外だったと思われます)
※令和3年度都立高校入試における出題範囲等について
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/qa/files/qa/syutudaihani.pdf
(ちなみに都立高校共通入試の他の科目については
全く興味がないわけではないのですが、
改めて解いて記事にすることはあまりないかな、という感じです。
一応、各科目がどういう内容なのかはわかっています)
※高校入試の都立共通問題は、間違った選択肢などもなく、
細かいことも聞かれず、素直な問題なので、
中学受験生にも解いてもらいたいです。
(世界地理と公民の人権は弱い人が多いので)
大問1 小問集合。
地理は、難度は低いものの地形図が必ず出る。
歴史は易しいが地図問題には注意。
(過去には鳥羽伏見の戦いの場所を選ばせるものもあった)
公民は後でも述べるが人権の分類には注意。
あとは特に難しくないはず。
大問2 世界地理。例年同様、
世界の各地域から国をピックアップして
資料と照らし合わせる作業を要求する方式。
今年は特に目につく内容はなく、スペインが出ているので、
ワインを思い出せないと少し大変だったかな、という程度。
メキシコが北米と結びつきが強い、
ニュージーランドは牧畜が盛ん、
というあたりは特に難問ではないかなと思うので
しっかり押さえましょう。
また、形式としてはこの2年ほど、
各国の貿易相手国および各国からの日本の輸入品
を示した表からどの国か判断させる内容となっている。
基本知識で十分対応できる内容ではあるが、
図表の読み取りが遅い人は要練習。
大問3 日本地理。
あまり取り上げられない国も適宜用いることができる
世界地理と比べ、慢性的なマンネリ状態になっている。
(日本地図を用いて各県の特徴などを問う定番問題は、
毎年毎年出題される一方で、出せる内容は47都道府県しかないため)
出題に多少の工夫もみられるが、しっかり得点源にしたい。
今年は新形式として、
2つの県を結び、2県間の輸送状況なども示す図表が用いられた。
しかし、輸送状況については正直ほとんど考慮する必要はなく、
考慮しても決め手にならず、むしろよくわからず混乱しがち、
という罠情報といえるもので、
そんなことより
真っ先に2県間の距離と地図上の見た目の距離を照らし合わせれば
それぞれがどこを指しているのかはほとんどわかってしまい、
加えて県の特徴の説明「砂丘」をちらっと見れば
鳥取県が瞬殺で確定して全て判別終了、という問題であった。
地理はこうした省エネが非常に大切。
もちろん仮に瞬殺できても勘違いもあり得るから見直しは必須だし、
丁寧にやる時間があればやった方がよいが。
大問4 歴史。問1の並べ替えは基本的に易しいので
これを間違えるレベルの人は勉強がかなり足りないと思います。
他には、年表のある時期にあてはまる出来事を一つ選ばせる
(またはその逆)という内容の出題が多かったが、
2021では年表のA~Dに当てはまる出来事を全て選ばせる内容になり、
より正確な知識が求められる。
なお、年表は江戸時代が頻出。近代史も押さえておきたい。
大問5 公民。特に注意すべき内容は出題されないが、
基本概念、人権の分類などはしっかり押さえる必要がある。
例:最高裁裁判官の国民審査(2018大問1出題)
と労働基準法(2021大問1出題)
はそれぞれ何権に分類することができるか。
大問6 毎年定番の融合問題ともいえるもの。
オリジナルのテーマが出題される。
注意点として、2019年~2021年は、
テーマに絡めた歴史の並べ替え問題が出題されている。
基本的に時代別の内容しか出ない
大問4・問1の定番並び替えよりは難しく、
2021年に新しく出題された大問4・問4の
時代別になっていない並び替え
(1時代の中における順番把握が必要)と同程度の難易度。
(厳密には、大問4・問4は並び替えではないが)
都立共通問題は地理(日本・世界)の比率が高く、
歴史の出題比率がわりと低めなので、
そのバランスをとったと見ることもできる。
受験された方はお疲れさまでした。
次年度以降受ける方は頑張ってください。
間違い、疑問など何かあればコメントして頂けると幸いです。