ある過去問(算数)の解説を求められたことがあります。
その中学は、以前は御三家併願組も多かった伝統校ですが、
少し人気(偏差値)は下がってきているものの、
問題は骨太な内容だということはわかっていました。
しかし、やたらと難しい。
大問4は、問題の意味を理解することも難しい。
大体解いた後に、平均点を見たら・・・
合格者は25.3点、受験者に至っては17.8点・・・
もちろん100点満点です。
この学校は暁星中学。
当時の四谷大塚結果偏差値は60。
(2020年結果偏差値はメインの2月2日が55、3日午後は58)
ある程度の誤差はあるにしても、
自校の受験者のレベルというのは把握できていることが普通でしょう。
作問者の意図はわかりませんが、
この合格者平均点は、
なかなか見れるものではないと思います。
2011(平成23)年の暁星中学の問題は
中学受験においてもっと取り上げられてもいいのではないでしょうか。
(もし、もっとすごい年度・学校等がありましたら
ご教示いただけると幸いです)
※2019年の入試では、
「合格者平均点33点、受験者平均点25点」という
問題が出題されたようです。
これでも十分衝撃的なのですが、
・2011年の方が単純に点数自体も低い
・偏差値も当時の方が高い
ことから2011年のほうがインパクトは高いと思います。
実際2019年の問題を見ても、
灘、開成、麻布の後半クラスの難問も出されているものの、
・「512を素因数分解せよ」といった、
非常に基本的な問題も少し出題されている
・手がつかない人は全く手がつかないであろう
2011年大問4のような問題はない
となっています。