同じく文英堂「基礎ドリ」シリーズの
リニューアルと同時期に出版されたシリーズ。
国語は4冊あるのですが、いずれも海老原さんという方の編著です。
・読解力
文章を読む際、問題を解く際のポイントが
見やすいレイアウトで書かれています。
「受験国語の読解テクニック」もレイアウトは悪くないけど、
こちらの方が要点がまとまっていてわかりやすいような気もします。
家庭学習でメインにしてもいいのですが、
問題はだいぶ易しめ。練習には微妙かもしれません。
「そうそう、こういうところに気を付けるんだよね」
という記憶喚起本とするのが一番おすすめ。
・記述力
記述を書く際のポイントが見やすいレイアウトでまとまっています。
内容もなかなかいいと思います。
使い方としては上記の通りでしょうか。
記述が苦手なら演習にも役立つかも。
・語彙力
比較的実践的な言葉のみを選んで収録されている。
「言葉1200」「言葉力1200」などを挫折した人、
土壇場で語彙を増やしたい、という人にはお勧め。
ただ、このシリーズの宿命として、
本自体は薄いので絶対量が少ない点には注意。
・漢字・文法力
サピックス出身の著者だからか、「漢字の要」と構成が似ている。
同音異義語、細かい部分を間違いやすい漢字など、
出題頻度が高かったり、
注意して取り組むべき漢字を優先的に取り上げている。
同音（訓）異義語は結構丁寧に取り上げているので、
弱点補強にはいいと思います。
しかし、ただでさえ薄いのにこの本は漢字と文法で1冊のため、
絶対量は期待できない。
1冊じっくりやるには別のものに取り組むのがいいでしょう。
