中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

模試の活用

先の日曜日はたくさんテストのある日でしたが、

結果はどうだったでしょうか。

 

6年生になると判定が出ますし、

そうでなくてもクラスの上下に一喜一憂というご家庭も多いかもしれません。

 

ただ、当たり前ですが、何より大切なことは模試を復習することです。

 

形式面では、時間配分はどうだったか、

空欄はどのくらいあったか、問題の取捨選択はできたか。

 

内容面では、正答率の高い問題をどのくらい取れているか。

本来到達したかった得点にどのくらい足りないか、なぜ足りなかったか。

近づくためには具体的にどうしたらいいのか。

 

例えば、首都圏模試の算数で 1⃣ 2⃣をいくつも間違えているようなら

やることは基本問題の徹底、計算力の強化です。

 

暗記分野のインプットが深刻という人もいるでしょうし、

課題は人それぞれだと思います。

本人にもその点できるだけ意識的に取り組ませることが大切です。

 

そのためには今のままの一週間のスケジュールでいいのか。

ダメならどう見直すか。新たに勉強時間を増やせるか。

 

こうしたことを放置して

クラスが上がった下がったと言うだけではあまり意味がありません。

 

また、小6のこの時期でも

志望校の過去問を全然見ていない保護者の方も意外と多いです。

それではどこを意識して夏に対策すればいいか方針が立てられません。

(まだ汎用的な対策でよい、ということなら構いませんが。)

 

まだ志望校がはっきり決まっていない、という人もいるとは思いますが、

有力そうなところは買ってみておきましょう。

 

よほどあれもこれも、とならない限り、

金銭的にもそれほどの負担にはなりません。

 

チェックすべき内容はだいたい以下の通り。

直近の2~3年分見ておくと安心かと思います。

 

算数

・解答用紙に式や考え方の記載欄はあるか

これは重要ですね。

偏差値上位でも様々ですが、採用している場合、伝える力も重要になります。

 

・小問集合のレベルはどの程度か

ここをチェックすれば算数が難しい学校かどうかすぐに理解できます。

下記の難易度は概ね4科偏差値と対応していますが、

たまにそうではない学校もあるので注意です。

 

 難                         易

そもそも小問集合自体がない>標準~難>標準~基本>ほぼ基本のみ

 

・1問あたり単純計算で何分かけられるか

問題量が多い学校の場合普段から対策が必要です。

 

国語

・長文読解が何題出るか

通常は長文2題ですが、2題+α(資料の読み取り、作文など)、

1題のみ、ということもあります。

1題のみの場合、毎回物語文など、傾向が決まっていることもあります。

 

余裕があれば、海外文学は出るか、

文豪の作品は出るか、時代小説は出るか、

異性(男子校なら女子が主人公、ということ)が主人公の作品が出るか

あたりも押さえておくといいかもしれません。

 

・詩は出るか

出ないところが多いです。一応確認で。

 

・記述問題の比率はどのくらいか

学校により大きく違います。かなり大事な要素です。

 

・知識問題の比率はどれくらいか

一般的に、上位になるほど比率は下がっていきます。

基本的に3割程度の学校が多いですが、実質5割程度を占める学校も。

かなり対策が変わってきます。

 

理科

・4分野(物理・化学・生物・地学)の比率

均等に出す学校がかなり多いですが、例外はあります。

また理科ではやや珍しいですが、時事問題を意識して出す学校もあります。

 

・思考力問題が出るかどうか

これは得意不得意が大きいのでかなり大きな要素になります。

 

・記述問題が出るかどうか

簡単な説明のみ、という学校が多いですが、

思考力の必要な記述も中にはあるので上と合わせてチェックしておきましょう。

 

社会

・記述問題が出るかどうか

これは他科目同様大切です。

重要単語のみならずその前の文章も押さえる必要が出てきます。

理科とは異なり、長文記述の可能性もあります。

 

・漢字指定があるかどうか

これも大切な要素になります。

実際に書かせる問題集の使用を意識する必要が出てきます。

 

・思考力問題があるかどうか

理科の場合と同様です。

 

・世界地理が出るかどうか

全く出さない学校もありますが、

手薄になりやすい分野なので出ていたら対策が必要です。

 

・時事の比率が高いかどうか

1~2問なら普通ですが、大問1つとって出題している場合もあります。

 

・独自問題が出るかどうか

社会は出そうと思えば幅広く出せるため、独自問題の可能性があります。

(お菓子の写真を見せて、どこの県の名産か、など)

 

これらの内容は、本人ともできるだけ共有して意識してもらうと、

対策の必要性を理解するのでやる気が出ると思います。

 

過去問はあまり早い時期から解く必要はありませんが、

5~6年前期のうちにパラパラ見て傾向を把握しておくのがいいと僕は思います。

(実際に解く際は内容あまり覚えていないと思いますし、

その時点でパラパラ見て解けるような問題は実際に解く際にも解けます。)