中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

理・社を1冊のテキストで手軽に確認・復習したい

サピックス・グノーブルのような、

毎週配布型のテキストを使用している塾にお通いの方。

 

各回の内容が詳しいのはいいんだけど、

管理が大変。復習しにくい。

 

組み分けくらいの範囲ならまだなんとかなるけれど、

 

6年生になったり、範囲のないテストを受けたりして、

「過去の内容を復習しよう」「確認しよう」となった時

該当箇所を探すのが極めて面倒という欠点があります。

 

そこで、特に理社に関しては、

1冊手元に参照用の分厚いテキストを用意しておくのも有力だと思います。

 

主なものとしては以下のようなものが市販されています。

 

「完全理解 理科・社会」シグマベスト(文英堂)

 

特進クラスの理科・社会」の改訂版。

 

「特進クラス」は改訂されておらず

社会のデータが古いことが気がかりでしたが、

その点の懸念はなくなりました。

 

個人的な印象では、「特進クラス」の頃から

別シリーズと比してレイアウトが好みでした。

 

レイアウトは好みですので説明しにくいですし、

思い込みもあるかもしれませんのでご参考程度で。

 

例えば、図表を使って解説・補足する場合、

文章が段組みしてある部分に食い込んだり、

逆に豆知識を載せるスペースにはみ出したりすると、

レイアウトが乱れてしまいます。

 

そうなると個人的にはやや読みにくいですし、

図表の載せ方自体も統一性がない感じになるので、

煩雑な印象になります。

 

「完全理解」はそうした箇所が少なく、

結構気を配っているのかな、という印象です。

 

問題演習は比較的ついている方だと思います。

大手塾に通っている人が総復習をしている時期には

もはややる余裕はないかもしれませんが、

自習や先取りの際には取り組むのもお勧めです。

 

「わかる 理科・社会」旺文社

 

「特進クラス」と比べると「完全理解」はレイアウトなど

若干とっつきやすくした印象がありますが、

この「わかる」はもう少しとっつきやすい印象があります。

 

先ほどレイアウトについて少し述べましたが、

「図表を大きく、たくさん載せて欲しい」という人には

こちらの方が向いているかもしれません。

 

旺文社には「?にこたえる」シリーズもありますが、

こちらは入試対策には微妙な気がしますので、

低学年や、私立中学入試を考えていない子向けかなと思います。

 

「自由自在 理科・社会」受験研究社

 

かなり以前からある定番の参考書です。

 

以前の印象としては、硬派ではあるものの、

読みにくく、とっつきにくいような印象だったのですが、

2020改訂版はそのような印象とは無縁になっています。

 

思考力問題に備えて

独自に記述・思考問題のコーナーを設けたり、

色々工夫しようという意図は伝わってきます。

 

特に問題は感じませんので、こちらのシリーズが好きな方、

レイアウトが気に入った方は利用されるのも良いかと思います。