某塾のとある最下位クラスでは、
「その週にやった地方について、詳細な白地図を自作する」
という宿題が出ていました。
やらないと怒られるのだそうです。
うーん。
こういったら何だけど、
最下位クラスの人というのは、
これまでやった内容の基礎中の基礎事項ですら消化しきれていないから、
最下位クラスなんですよ。
それなのに、また消化しきれないような宿題を出すのはどうなんだろう。
ここで思うのは、
塾の講師をしている人はだいたい担当は1科目です。
しかも、普通はその人が一番得意な科目を受け持っています。
そうすると、残念なのですが、
中には生徒の状況を見誤る人もいるんですよね。
(もちろん、まだ中学受験生の実情を把握できていない人もいると思います。
二月の勝者の佐倉先生のように、中学受験未経験の先生など)
その宿題に、一体どれくらい時間をかけなければならないのか。
自分はその科目が得意だから
「この宿題に、そこまではかからないだろう」と思っているんです。
本人の負担感はどうか。4科目のバランスはどうか。
自分は地図を見るのも好きだから
「どちらかといえば楽しいだろう」と思っているんです。
生徒一人でやるにはあまりにも大変で苦痛なので、
まさか、親が半分以上やっているなどとは思っていません。
他の科目でもこういうことは結構あります。
例えば、文章を要約する練習は、
記述力も読解力もつけることができます。
しかし、国語が苦手な子の多くは、
国語の問題を解くどころか、
文章を読むこと自体も面倒だと感じているものです。
そして、そういった面倒な作業の中でも、
もっともやりたくないもの、それは(作文と)要約です。
ということで、
やるとしてもレベルを見てやらないと、
ただ無駄に1時間が浪費され、解答欄は白紙のまま、
親は「何か書け」と怒鳴り、関係は険悪に・・・
ということになってしまいます。