中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

社会(地理) 北海道での稲作

この話は書くのをためらったのですが、

 

あくまで受験についてということで、

書くことにします。

 

「コメはもともと暖かい地方で作られていた作物です。

北海道でコメが栽培できるようになったのはなぜですか。」

 

地理の記述問題としては典型的な問題です。

 

この設問では

 

「コメは暖かい地方原産」ということを強調していますから、

 

模範解答としては「品種改良

苗代などの栽培技術でもOKかも)だと思いますが、

字数に余裕があれば「客土」を入れてもいいと思います。

(社会の記述は字数がコンパクトなので厳しいかもですが)

 

品種改良抜きの客土だけでも点数をくれるかもしれませんが、

仮に設問が「『寒冷地の』北海道で」となっていたら

客土ではおそらく0点でしょう。

 

※「石狩平野は寒冷な泥炭地であるため植物の分解が進まず、農地に適さなかった」

という旨の記述も見ましたので、

「客土が必要な理由に寒さも関係している」と考えれば

部分点をもらえる可能性はありますが、多分ダメだと思います(笑)

 

ところで、もし「地球温暖化」と書いたらどうなのか、というのが

この記事を書こうと思った理由です。

 

今回のニュースについて、

専門家が「地球温暖化も(稲作に)関係はあるだろうが」

と述べてはいましたので、品種改良と併記ならおそらくですが大丈夫でしょう。

きらら397が生まれた1990年頃も温暖化の影響は既にあったと思いますし)

 

温暖化だけでも、部分点をもらえる可能性は一応、否定しませんが、

やめた方がいいです。

明らかに品種改良と書いてほしいのに、それを書いていないので0点、

と言われてもやむを得ないと思います。

 

テストでは答案に書いたことだけしか伝わらないので

採点者に「この人は地球温暖化だけが原因だと思っているんだ

と思われてしまいますからね。

 

もちろん、間違っても「温暖化だけ(が原因)」と書いてはダメです。

速攻で0点になりますし、あまりにもわかっていないということで、

他の記述で心証が悪くなる可能性すらありますから。