中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

社会(地理) 東京についての問題

 

先日5年生のテストで

 

新宿は五街道のうちどこの宿場町だったか

 

という出題があったので以下の記事を再掲します。

 

waldstein1804.hatenablog.com

 

 

答えはもちろん甲州街道ですね。

 

新宿駅の目の前を通っているので

なじみのある大人には当たり前かもしれませんが、

東京問題でもないのに、ここまで出すんだなぁ、と思いました。

 

選択問題でしたが、正答率は約18%。

 

 

また、東京問題といえば、

同テストの最後の問題は正答率10%未満。

 

少し記憶があやふやですが

「東京都に関するア~ウの内容のうち、正しいものを全て選べ。」

 

といった問題だったように思います。

 

ア 東京都の世界遺産について。

 

東京都には世界遺産国立西洋美術館がある。

 

世界遺産は頻出なので、この程度は必ず正解しなければなりません。

 

実は、ここで小笠原諸島

(大都会のイメージの東京で、自然遺産なのが盲点)にも

思考がつながった人は後の問題が解きやすくなったと思います。

 

 

イ ラムサール条約登録地について

東京に登録地はあるのかどうか、という問題です。

 

これは結構難問ですね。

葛西海浜公園が東京初の登録地になったのは、

2018だったと思いますが、雙葉の問題などでも聞かれています。

 

しかし、登録地を具体的に聞いてくる問題はやや細かめですし、

時期も少し前ですので厳しいと思います。

 

※この記事で、

渡良瀬遊水地が埼玉県にもかかっていることを

雙葉の先生がうっかりした出題ミスではないか」と書きましたが、

やはりミスのようでした。

(手元の、声の教育社過去問では問題が訂正されています)

 

waldstein1804.hatenablog.com

 

ウ 最後は、火山について。

 「東京都は火山が多い都道府県である。正しいか?

 

といった内容です。

 

東京で、火山?ということで普通は意外で戸惑うと思いますが、

 

こういう時には、

 

社会の基礎用語だけでなく幅広い内容に触れてきたかどうか

(テキストのコラムであったり、

 ハワイ旅行時の体験、西之島のニュースなど)

 

触れてきた知識を思い起こせるかどうか

 

に左右されます。

 

「思い起こせるか」というのは例えば、

 

東京都の地図を頭の中で思い出す際、

島しょ部を全く忘れ去っているようだと、

この問題を解くのはまず無理だと思います。

 

南鳥島沖ノ鳥島などが東京都なのは基礎中の基礎ですよね、

といえばそうなのですが、なかなか難しいものです。

 

おぼろげでもいいので、

頭の中に地図帳を思い浮かべられるとかなり強いですね。

基本が本当に大切だというのはこういうところだと思います。

 

ということで、ここにきて

ア 東京の世界遺産→他に小笠原諸島もあるよね

といった連想から島しょ部を思い出し

正解できた人もいたのではないかと思います。

 

もしも火山の選択肢が一番最初のアだったら、

正答できた人はさらに少なかったのではないでしょうか。

 

 

このように、基本が本当にしっかりしていると、

多少の難問が出てもあまり落としませんので、

難関校の社会でも結構点差をつけることができます。

 

こうした少しの意識の差が

どんどん差になってくるということを考えれば、

 

費用対効果として、

いわゆる「社会で合否が決まる

 

(「(基礎を十分身につけていない中下位はともかく)

  上位生には当てはまらない」という

  感想を目にすることもありますが)

 

というのもあながち間違いとは言えないと思います。

 

得意な人はどんどん伸ばしていけばかなりの武器になるはずです。

 

最後は、そのうち別記事にすることも考えていた内容ですが、

せっかくなので少し触れてみました。