先日5年生のテストで
「新宿は五街道のうちどこの宿場町だったか」
という出題があったので以下の記事を再掲します。
答えはもちろん甲州街道ですね。
新宿駅の目の前を通っているので
なじみのある大人には当たり前かもしれませんが、
東京問題でもないのに、ここまで出すんだなぁ、と思いました。
選択問題でしたが、正答率は約18%。
また、東京問題といえば、
同テストの最後の問題は正答率10%未満。
少し記憶があやふやですが
「東京都に関するア~ウの内容のうち、正しいものを全て選べ。」
といった問題だったように思います。
ア 東京都の世界遺産について。
世界遺産は頻出なので、この程度は必ず正解しなければなりません。
実は、ここで小笠原諸島
(大都会のイメージの東京で、自然遺産なのが盲点)にも
思考がつながった人は後の問題が解きやすくなったと思います。
イ ラムサール条約登録地について
東京に登録地はあるのかどうか、という問題です。
これは結構難問ですね。
葛西海浜公園が東京初の登録地になったのは、
2018だったと思いますが、雙葉の問題などでも聞かれています。
しかし、登録地を具体的に聞いてくる問題はやや細かめですし、
時期も少し前ですので厳しいと思います。
※この記事で、
「渡良瀬遊水地が埼玉県にもかかっていることを
雙葉の先生がうっかりした出題ミスではないか」と書きましたが、
やはりミスのようでした。
(手元の、声の教育社過去問では問題が訂正されています)
ウ 最後は、火山について。
「東京都は火山が多い都道府県である。正しいか?」
といった内容です。
東京で、火山?ということで普通は意外で戸惑うと思いますが、
こういう時には、
・社会の基礎用語だけでなく、幅広い内容に触れてきたかどうか
(テキストのコラムであったり、
ハワイ旅行時の体験、西之島のニュースなど)
・触れてきた知識を思い起こせるかどうか
に左右されます。
「思い起こせるか」というのは例えば、
東京都の地図を頭の中で思い出す際、
島しょ部を全く忘れ去っているようだと、
この問題を解くのはまず無理だと思います。
といえばそうなのですが、なかなか難しいものです。
おぼろげでもいいので、
頭の中に地図帳を思い浮かべられるとかなり強いですね。
基本が本当に大切だというのはこういうところだと思います。
ということで、ここにきて
といった連想から島しょ部を思い出し、
正解できた人もいたのではないかと思います。
もしも火山の選択肢が一番最初のアだったら、
正答できた人はさらに少なかったのではないでしょうか。
このように、基本が本当にしっかりしていると、
多少の難問が出てもあまり落としませんので、
難関校の社会でも結構点差をつけることができます。
こうした少しの意識の差が
どんどん差になってくるということを考えれば、
費用対効果として、
いわゆる「社会で合否が決まる」
(「(基礎を十分身につけていない中下位はともかく)
上位生には当てはまらない」という
感想を目にすることもありますが)
というのもあながち間違いとは言えないと思います。
得意な人はどんどん伸ばしていけばかなりの武器になるはずです。
最後は、そのうち別記事にすることも考えていた内容ですが、
せっかくなので少し触れてみました。