中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

入試科目について

 

先日、2021年からの新共通テストの配点等が発表されていました。

 

今のセンター試験では英語200点(リスニングは別途50点)のうち

細かいアクセント、文法、整序問題がかなり出題されています。

それらを廃止して読解メイン100点、リスニング100点にするとか。

 

どうでもいいですが、

僕はセンター英語の文法・熟語の暗記が好きではありませんでした。

英語自体さほど好きでなかったこともありますが、

志望校ではまず出ない出題形式だったからです。

(一方、中堅以下の大学では、

 「長文は出すけれど実質は単語・熟語・文法問題」

 ということが多くなります。) 

 

他には、記述問題を導入する数学と国語は試験時間を長くする。

記述採点のため、各大学への成績提供期限は今より一週間遅らせるとのこと。

 

ちなみに、今やっている中3・小6ほぼ全員受験のテストは

採点に2か月程度かかっています。

受験者や科目数は少ないでしょうが、難易度はさすがに大きく違います。

 

しかも、まあ多少採点に不備があろうと

本人たちにはなんの影響もない中3・小6のテストと異なり、

こちらは思いっきり入試に影響します。

 

こうしたことを考えると本来は採点者の採用も

ある程度絞るべきなのでしょうが、それで必要な数を確保し、

公平な採点が期限までにできるのか。

 

www.sankei.com

 

上記の記事のように、

まだどの程度活用するのか未定の大学も多いようですが、

英語の外部試験とか、煩雑な制度になって受験生はかわいそうな気がします。

 

以下、私大もどんどん一般入試の割合を減らしている時代に

 ただの戯言かもしれませんが、

 

(推薦・AOの入学者が優秀だから増やすとか。

とはいえ、推薦と言っても高校の内申点は学校によって圧倒的な差が出ますし、

どこまで本当なのでしょうか。

早く確実に学生を確保できるという、

経営上の理由もかなりあるような気もしています。)

 

個人的にはしばらく前から、

国立大は英数国理社5科目が基本の

二次一発勝負に戻すほうがいいのにな、と思っています。

足切りが必要ならセンターを使ってもいいですが)

 

その主な原因は、

・センターと二次の比率が 1:1という国公立大がある

 それどころか9:2、某首都圏国立の一部学部のように

 センターのみで入学できる国立大すらある。

 

私大はもう仕方ないにしても、

一応国立なのにあの程度のセンターだけで受からせていいのか。

そこまではいかないにしても、センターと1:1の比率でいいのか、

自校の問題をセンターと同等か、それ以下の質と評価しているのか。

プライドはないのか。

 

という点です。

多様な入試制度、とも言えますが、

正直「問題作るのが面倒」ということもあるのだろうと思います。

 

 もう一つは 

・国立文系にも関わらず、ほぼ全ての大学で社会の入試がない

 (東2科目、京・一1科目)

 

恥ずかしながら受験後も長い間知りませんでした。

国立大の二次試験は全て社会2科目だと妄想していました。

 

が、恥ずかしい妄想は置いておいて、

国立大生としての教養という点ではどうなのでしょう。

 

誰でも25点は取れる4択、記述も一切ないセンターレベルを

それなりに取れていれば社会については入学していいよ、と。

選択科目の問題作成は面倒なのかもしれませんが、

個人的にはかなり驚愕の事実でした。

 

一方、国立大理系の二次で理科が免除されていることは

あまりないように思います。

やはり、それでは実験等についていけないからということでしょう。

(理系学部では代わりに国語が免除されていることが多いです。

この点もだいぶ後で知って驚きました。

ちなみに、大学入試は論説文がほとんどですが、

理系の人には物語文を記述式で課してみたらどうかな、と思います。

理系思考で陥りがちとも言われる、情緒面軽視な点を補強してもらう狙いです。

しかし完全にただの思い付きなのでどれくらい意味があるかな・・・

そもそも二次に国語ないんですが)

 

文系は高校で習う内容と大学で習う内容が乖離しているから、

前提として課す必要はないと。

大学の授業に必要がなかったら入試科目から外すのか。

だったら数学や英語も外せばいいと思います。

 

この「大学で必要ない科目は課さない」

 

という方針が比較的納得できるのは東京外語大の入試です。

 

・センターは数学ⅡBは不要

・理科も取らなくてもよい(地歴+公民でよい)

・二次は外国語(英語)300点、世界史(日本史も可)100点

 

「うちは理系科目必要ありません」

とかなり割り切っています。

 

ところが一応国立を名乗り、

「うちは文系でも二次で数学を課しますよ、国立大生はゼネラリストですからね。」

というポーズだけは取っているくせに、

 

なぜか「社会はない。」

 

僕は社会が好きなので、これが不愉快なんです。

 

「そんなに言うならじゃあお前受かってみろ」と言われるかもしれませんが、

僕は社会でかなり稼いだ(はず)にも関わらず某国立に落ちたので

社会のない国立大にそのまま受かるかは怪しいかもしれませんが、

そういう問題じゃないんです。

 

延々書いてきましたが、

こんなことを書いても何の意味もない遠吠えということは

わかっていますので、このへんでやめておきます。

 

ところで、 こうした話は私立高校の入試でも共通しています。

英・数・国・理・社5教科入試は筑駒・開成など数えるほど、

それ以外の学校は全て3科目入試です。

 

都立の共通問題は5教科だがあまりに簡単

→それでは学力差が見えないので、都立トップ校は独自問題を使用

 (なぜか英数国のみ)

→都立トップ校受験者、または共通問題受験者に

 併願してもらいたい私立(難易度問わず)は3科目のみ試験を課す

(5科目しっかり課しては負担が大きく併願してもらえず、

 定員及び質の確保が危ない)

→「都立がなんだって?うちには関係ないよ、来たい人だけ来てね」

 という自信を持っている国立私立のトップ校は5科目入試

 

という構図なのかなという気がしています。

都立トップ校は理社も自校作成したらいいし、

早慶の附属くらいは5科目課せば・・・とも思います。 

 

中には色々な子もいますからね。

公立中の社会のテストでとても平均点取れそうもないけど

3科目だからそれなりの私立には受かる子とか。

念のため都立も受けるから理社も一応やってるんだけど、

正直かなり適当。あまり向上していない。

 

うーん、それでいいのかな。

平安時代の次が安土桃山時代でもまあいいか。

まあ附属だからね。万一赤点多少取っちゃってもいいよね。

入れればいいんだよ。

 

 ところで、この記事は都立高校の社会の問題について書こうと思った際、

(それなりには需要がありそうですし、他のネタが浮かばないため)

派生的に色々浮かんできたため、延々書き連ねてしまったものです。

 

どうでもいい主観的なつぶやきが大変ですが、

まとめるのは結構大変でした。

(お蔵入りにしようかとも思いました。)

ということで次回本題に続きます。