中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

大学入試改革

 

英語民間試験に続き、記述式も延期が決まりました。

安定の文部科学省ですが、

いつもいつも改悪しかしないのはなんででしょうね。

 

忖度?利権?

 

元々センター試験は国立の足切り・科目補助テストのはず。

(センターの配点比率がやたら高い「国立?」もあるが・・・)

二次で全科目やればいいとか、センターの出題分野がおかしい、

など、内容に不満はあるものの、

公平性だけは保たれていたのでその点で一応納得もできた。

 

よって、勝手な思惑により

趣旨が全く異なる内容を無理やりねじ込もうとしたことが間違い。

 

以下、そんなに記述を重視したければ、

と勝手に考えてみた内容です。

 

・まず、推薦やAO、内部進学の定員を減らし、

 下記の現場思考型記述テストを義務付ける

 (学力検査実質何もなし、英語のみ入試、はNG。)

 

・小論文はテーマの暗記で対応できるため、廃止するか、

 工夫した題材を出題し、現場思考が必須という内容にする

(例えば、都立桜修館中型の入試をやるのも面白い。

 これなら、長文の事例題材を設定しなくて済む。

 このままでは、大学入試としては易しいかもしれないが)

 

・多くの大学でなぜか偏重している

 (英150、現+古100、社100が定番)

 英語の配点(特に文法暗記問題)を減らし、

 なぜか古典と合わせて100点になっている現代文の配点を上げる

 

・理系でも現代文(記述)か上記思考問題を義務付ける

 

・現代文の設問(実質、記述問題0という大学が圧倒的)に

 記述式を義務付ける

 

採点が面倒だから嫌がられてまず無理でしょうけどね。

受験生も多分嫌がる人が多いから、志願者が減るので、

その点でも大学は嫌がるだろうし。

 

やるなら一定規模の義務化しかないと思うが、

そうすると大学の自治という問題も出てくる。

 

まあ結局、なんとなく感じの良い、

プログラミング、英語と違い、

誰も喜ばない内容なので、無理があるというわけですね。

 

SNSで自分と意見が合う人と

短い文章での付き合いしかしないのであれば、

 

中学受験から記述を重視している学校とは、

読解力、記述力に大きく差がつく一方でしょう。

 

「身の丈」発言で注目された

教育の格差社会、というのもこの問題のテーマですが、

金銭面のみならず、親も新聞読まない、本読まない、

育児に余裕がない際、

幼児にスマホは見せる(大人しくしていてもらうため)が、

絵本は与えない。

等ということがあれば、

結果的に、幼いころから教育機会を放棄し続けている、

という側面もあるかなと思います。

 

本が身近にあっても興味がない子ももちろんたくさんいますが、

なければ持ちようがないですからね。

 

ワンオペ育児、待機児童、働き方改革、男女同権、

考え出すと色々繋がってくるので、難しいですけど。