中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

中学受験生の重圧など

 

中学入試は1回しか受けることができない。

 

1月の埼玉・千葉・首都圏入試の選択肢が昔と比べ大幅に増えた、

複数回入試の学校が増えた、午後入試が増えた、

とは言ってもチャンスはその年だけ。

 

大学入試のように、来年、受けなおすことはできない。

 

高校入試のように、内申点とか、推薦入試もほとんどない。

 

体調・メンタル含めた実力(と運)のみ。

 

また、近年ならではの落とし穴もある。

 

チャンスが増えた分、いくらでも夢を見ることができる。

 

そう、実力相応校以上を受け続けるというケース。

入試カレンダーと偏差値だけを見て、どんどん予定を埋めていく。

 

しかも、その偏差値はこれまでのベスト偏差値であることが多い。

 

たまたま調子のいい時に、苦手な範囲があまり出ず、

勘で書いた記号が当たって、出した偏差値かもしれない。

 

必然的に、軒並み落ちてしまう子も出てくる。

 

冷静に見れば、ある程度当たり前なのだが、

 

親からすれば、受かるはずのところにも受からない、

1月に連敗しているのは本人のせいだ、ということになる。

 

こうなると悪循環。

 

国語の実力を見ればよくわかるが、

11歳・12歳で、

ある程度でも精神的に成熟している子はかなり少ない。

 

わりと成熟していても不合格は一つ一つかなり堪えるのに・・・

 

子供が幼ければ幼いほど、

練習校の合格体験や周りの態度で上手くのせてあげることが大切です。

もし順調にいけば、

結果はともかく本人が納得できる中学入試になるはずです。

 

とにかく、直前期に

「口を開けば出来ていないところのダメ出しをひたすらする」

などは絶対に避けてください。

 

そんなのあり得ないでしょう、

と思っていてもやってしまうケースはあります・・・

 

直前期まで残ってしまった弱点は穏やかに、冷静に潰しましょう。

「ここを潰せばまだまだ伸びるよ、行けるよ!」という感じで。