中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

戦争文学

・スポーツ

・いじめ

・親子関係

 

あたりと並んで頻出なのが戦争もの。

 

近日見たテキストでは、

幼いころ、面倒を見てもらっていたお姉さんを自らの手で突き飛ばし

機銃掃射で死なせてしまった罪悪感に苦しむ主人公が登場します。

 

戦争には色々なテーマの切り口があり、手ごわいです。

井上ひさし「父と暮らせば」(原爆で生き残った娘の罪悪感がテーマ)

のような形もありますし、

インプット面も含め、小学生にどこまでを理解させることができるか。

 

さて、この話はこれだけでもかなり重い話なのですが、

文中ではさらに重い事実が発覚します。

 

そのさらに重くなった心の重しを墓場まで持っていくことになる

主人公の心情理解についてでした。

 

取り組んだ子は、どれだけこの重さを理解できたでしょうか。

 

そもそもこのテキスト、果して全員が取り組めるのかな。

 

問9はこれぞ物語文の読解というやりごたえのある問題ですが、

(個人的には書き出したくてうずうず、わくわくという感じ)

 

特に問10は難しいよ。

桜蔭や開成が好きな比喩の言いかえ問題ですね。

 

ちなみに国立大の現代文もタイプが似ているので、

そうした学校の生徒さんはある意味向いているのかな、

となんとなく感じます。

 

個人的には、あまり面白みのない問題かな、とも思うのですけどね。

意識して機械的に処理するけど、わくわく感はないな、という感じ。

 

大学入試でも、解きごたえのある楽しい物語文を出してほしい。

(個人の感想です)