中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

算数で躓く盲点 その4

今回は単位換算です。

 

単位換算と一口で言っても色々ありますが、

 

あやしい人が多いのは容積についてと時間についてです。

 

まず容積はdlという単位が出てくるのが面倒くさいですね。

1dl=100mlと覚えるだけなのですが、

単位が増えて混乱するのかできない人がいます。

 

水の場合は500ml=500gというように

重さと同じという点も、混乱に拍車をかけているのかもしれません。

 

躓きポイントですのでもしかしたら・・・

と注意してみてあげ、不備があるようならしっかり練習させましょう。

 

計算問題以外では、容器に水を入れる問題よりも、

還元算などでよく出てくるような気がします。

 

次は時間ですが、

 

さすがに中学受験生で

 

60秒=1分

60分=1時間

24時間=1日

 

が分からない人はいません。

 

だったら躓くはずはない、と思いたいところですが・・・

 

 

例えば

「200㎞の道のりを時速60㎞で進んだ場合、何時間何分で着きますか」

という問題を考える際、

 

200÷60を筆算してみて、「先生割り切れないよ」

という人が思ったよりいます。

 

時間に関する問題では

60進法なので、一見割り切れないように見えるが問題ない

というケースは頻出です。

 

そこで戸惑うということは

問題を全然解いてこなかったということでしょう。

 

同様に「時速60㎞で1時間25分進んだら何㎞進みますか」

 

という問題に対して60×1.25という計算を始めてしまう人もいますが、

やはり、60進法である時間の特性を全く意識していない点で

かなりまずい状態といえます。

 

易しい問題でいいので

100発100中というレベルまで練習してほしいと思います。

 

また、時間とセットで出ることも多い、

速さの換算について

 

時速72㎞=分速何m=秒速何m

 

それぞれ5秒以内に答えが出るようなら十分、

とりあえず10秒以内に答えを出してくれれば、

と思いますが、結構長く考える人がいます。

 

式としては

72×1000÷60=1200 

72×1000÷60÷60=20

 

で出せますが、厳しいことを言えば、

30秒考えてできたとしても、十分な状態とは言えません。

 

計算問題にしても、

もっと難しい問題が出ることが普通だからです。

 

また「秒速△m→時速〇kmの換算は3.6を掛けるだけ(逆は割るだけ)」

 

ということを知らない人も多いですね。

(60×60÷1000=3.6)

 

計算能力の一部ではありますが、

こういうところでも大きく差がついていきます。

 

もちろん、面積など他の単位が危ないという人は

当然練習してください。