今回は単位換算です。
単位換算と一口で言っても色々ありますが、
あやしい人が多いのは容積についてと時間についてです。
まず容積はdlという単位が出てくるのが面倒くさいですね。
1dl=100mlと覚えるだけなのですが、
単位が増えて混乱するのかできない人がいます。
水の場合は500ml=500gというように
重さと同じという点も、混乱に拍車をかけているのかもしれません。
躓きポイントですのでもしかしたら・・・
と注意してみてあげ、不備があるようならしっかり練習させましょう。
計算問題以外では、容器に水を入れる問題よりも、
還元算などでよく出てくるような気がします。
次は時間ですが、
さすがに中学受験生で
60秒=1分
60分=1時間
24時間=1日
が分からない人はいません。
だったら躓くはずはない、と思いたいところですが・・・
例えば
「200㎞の道のりを時速60㎞で進んだ場合、何時間何分で着きますか」
という問題を考える際、
200÷60を筆算してみて、「先生割り切れないよ」
という人が思ったよりいます。
時間に関する問題では
「60進法なので、一見割り切れないように見えるが問題ない」
というケースは頻出です。
そこで戸惑うということは
問題を全然解いてこなかったということでしょう。
同様に「時速60㎞で1時間25分進んだら何㎞進みますか」
という問題に対して60×1.25という計算を始めてしまう人もいますが、
やはり、60進法である時間の特性を全く意識していない点で
かなりまずい状態といえます。
易しい問題でいいので
100発100中というレベルまで練習してほしいと思います。
また、時間とセットで出ることも多い、
速さの換算について
時速72㎞=分速何m=秒速何m
それぞれ5秒以内に答えが出るようなら十分、
とりあえず10秒以内に答えを出してくれれば、
と思いますが、結構長く考える人がいます。
式としては
72×1000÷60=1200
72×1000÷60÷60=20
で出せますが、厳しいことを言えば、
30秒考えてできたとしても、十分な状態とは言えません。
計算問題にしても、
もっと難しい問題が出ることが普通だからです。
また「秒速△m→時速〇kmの換算は3.6を掛けるだけ(逆は割るだけ)」
ということを知らない人も多いですね。
(60×60÷1000=3.6)
計算能力の一部ではありますが、
こういうところでも大きく差がついていきます。
もちろん、面積など他の単位が危ないという人は
当然練習してください。