中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

算数で躓く盲点 その3

今回は概数についてです。

 

学校では小4でやるので、

「まさかそんな」と思うかもしれませんが、

 

意外と危ない人も少なくありませんので、

3点ほど取り上げたいと思います。

 

まず1点、基本概念の確認

四捨五入が分からない人はそんなにいないのですが、

切り上げ・切り捨ては理解できない人がいます。

 

こうした人は小4当時から躓いているので、

6年生であってもなかなかわかってくれませんが、

辛抱強く教えるしかありません。

 

教えるのも大変ですが、克服のポイントは、

そもそも見つけてもらえるかどうかにかかっています。

親が何とか気づくか、丁寧な算数の先生に縁があればいいと思います。

 

 

 

次に、例えば「上から3桁の概数にしなさい」という指示に対し

どういう作業をすればいいか怪しい人がいます。

 

「357961を四捨五入して上から3桁の概数にしなさい」

 

答えは当然358000ですが、

上から3桁の概数にしろと言われたら、上から4桁目を四捨五入する」

という内容が理解できていない人がいますので注意です。

 

また、小数の四捨五入も混乱する人がいます。

「0.32を四捨五入して上から1桁の概数にしなさい」

 

答えは0.3です(位取りの0は桁数には数えない)が、

大丈夫でしょうか。

 

 

最後に、指示が「整数かどうか」についてです。

 

「百の位を四捨五入して10000になる整数の範囲を求めなさい。」

 

「9500以上、10499以下」

 

この問題の何が難しいのか?

と思うかもしれません。

 

では

「百の位を四捨五入して10000になるの範囲を求めなさい」

 

「9500以上、10500未満

 

今度の指示は整数ではないため、

10499.99999・・・なども含む概念として

「10500未満」を使わないといけません。

 

「整数」と「数」に注意して

常に使い分けることができるかどうかですね。

 

これが応用になってくると難しくなります。

 

「十の位を四捨五入すると300になる数と、

1の位を四捨五入すると20になる数をかけた場合、

答えの範囲はどこからどこまでですか」

 

など。

 

上記の使い分け・理解が少しでもいい加減だと、

こうした問題で毎回答えが合わない状況になってきます。