中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

自作問題(暦算)

※以下、問題を作ったのですが、

当初考えていた以外の組み合わせがあったので、

このままだと解くことができません。

 

修正して使える問題になるかどうか一応考えてみますが、

このままお蔵入りかもしれません。

解いて違和感があった方には申し訳ありません。

 

 

珍しく考えてみました。

 

「ある年のカレンダーを見ていた太郎君は、

この年のA月とB月は、月の日数は異なるものの、

曜日の並びとしては同じであることに気が付きました。

さらに、C月とD月、E月とF月も、

それぞれこのような関係になっていることがわかりました。

しかし、いずれの組み合わせも、それぞれの月の日数は違います。

何とか日数も合わせられないか考えたところ、

条件を満たす場合には、

D月と完全に同じ曜日の並びで、日数も同じになる月があることがわかりました。

 

この時、以下の問いに答えなさい。

ただし、A~Fに入る数字はAが最小で順に大きくなるものとし、

AとBは連続する数です。」

 

(1)A・Bに当てはまる数字を答えなさい。

(2)C・D、E・Fに当てはまる数字を答えなさい。

 

(3)条件を満たした場合、

曜日の並びも日数も完全にD月と同じになる可能性のある月を答えなさい。

 

以下、解答です。

 

 

※1月と10月(余りの合計21)、2・3月と11月(余りの合計21)も

並びが同じでした。

 

以下の解説はその点が反映されていませんので無視してください。

 

 

 

(1)

AとBが連続する数で、曜日の並びが同じということは、

一月の日数が7の倍数である平年の2月しかありえないですね。

 

よってA=2、B=3 

 

AとBが連続する数、という指定を入れない方が難しくなりますが、

それでは数学パズル感が強くなるので、

わかることから順に思考を広げていく、という算数らしさを重視しました。

 

(2)

2月、3月以外で曜日の並びが同じになるということは、

C月からはじめてD月の前月までについて、

各月の日数を7で割った余りの合計が7になるということです。

(平年の2月・3月の場合は余りが0)

 

それで曜日が一巡します。

 

よって、4月と7月の場合、

4・5・6月の日数(30、31、30)を

それぞれ7で割った余りは2、3、2ですから

 

合計7で成り立ち、C=4 D=7

 

また、9月と12月も同様に成り立つので

E=9 F=12となります。

 

平年の場合、他の月では成り立ちません。

これが伏線になります。

 

 

(3)

D月=7月ですので、31日ある月、ということになりますので

適当に当てはめてもなんとかなるかもしれません。

 

しかし、ここまで来たら考えて正解してほしいところです。

「条件」とぼかして書いてありますが、

この場合、うるう年しか考えられないと思います。

 

そうすると2月の日数を7で割った余りが0→1に変わりますから

それで影響が出るのはいつか、を考えればいいことになります。

 

2月と5月の場合、1、3、2でまだ足りません。

1月と4月であれば3、1、3で成立します。

 

よって、1月と4月が同じ曜日の並びになることがわかり、

 

(2)より、4月と7月は同じ並びですので、

D月=7月と同じ曜日の並びで日数も同じ月は1月、

ということになります。

 

いい問題なのかはわかりませんが、

シンプルな規則に気付いたので珍しく作ってみました。

これまでに類題を見た記憶はないのですが、

どこかにはあるのかもしれません。

 

間違いなどありましたらご指摘いただけると幸いです。