中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

東大数学の難度と合格層

 

2021年の東大入試では公立校が躍進したと言われています。

 

公立トップの日比谷高校は63人。

 

時代はそういうものかと眺めてみたものの、

「東大数学が易化すると公立校の受験生に有利」

という分析をいくつか見ました。

 

なるほど。

 

私立上位校は男子校も多く、

そうした学校は(女子の桜蔭も含め)理系比率が高く

もともと数学がかなり得意、という生徒も多い。

また学校の進度が早いため、高3を難問演習に費やすことができる。

 

そのため、公立高校が高1の入学直後から受験対策を徹底し、

基礎中心のセンターや共通テストでは

私立上位校の高校生と遜色ないか、

場合により上回るような高得点が取れるようになっても

2次の数学が難しいとそこで差がついてしまう、ということらしいです。

 

そもそも、東大数学は以前と比べ易しくなっているのだとか。

確かに、昔は「文系なら数学0点でも受かる」などとも言われたものでした。

 

この点、東大側の思惑として

 

・限られた私立高校が合格者上位を独占するのではなく多様な高校から来てほしい

・女子比率が低いという点が大きな課題(なので、数学の難度を調整する)

 

という話を目にしました。

 

女子比率が低いという点はよく指摘されていて、

大学側も確かに気にしているのだろうと思います。

 

東大が女子にだけ家賃補助を出すと発表し、

議論を呼んだこともありました。

 

それ以外の点は本当かどうかはよくわかりませんが、

なるほどという気がします。