中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

学習指導要領における数学の範囲(など)

正直、高校数学は守備範囲外のためチェックが疎かになっていますが、

学習指導要領についてまとめたサイトでちょっと確認してみたので雑感。

 

daigaku-juken-hacker.net

 

タイトル通り、数Cは復活していますね。

(そもそもなぜ無くなったのかも謎ですが)

 

統計は昔中学生に数学を教えていた時期にテキストを読んで理解した範囲では

それほど難しくはないと思いました。

(統計の高校範囲についてはチェックが適当なので当てになりませんが)

 

そしてベクトルが数Cに移行!

えー、結構驚きました。そういうものなんですね。

 

とはいえ、文系受験生はやらなくてよくなったわけです。

 

小学生にベクトル(国語の語彙としても出てくるので)

の説明をする機会もあるのですが、

 

高校生でも馴染みのない人も出てくるということなので

当然の前提のように話せなくなるのかもしれません。

 

また、複素数平面についても

いつの間にか文系数学から除外されていたようです。

(これは今回の変更ではないですが)

 

その話を聞いたときはそういうものなのかと思いましたが、

 

当時、正直やる意味も感じられずに仕方なくやっていた身としては、

なんとなく損をした気がしてしまいます。。

 

 

ちなみに高2の3学期には、今は亡き行列もやっていました。

文系の範囲ではないので、

真面目に取り組んでいる人はあまりいなかったような記憶がありますが・・・

 

行列も、高校数学のカテゴリーから消滅して、もう久しいみたいです。

 

他には期待値も数A→数B→数Aという数奇な運命を辿っているみたいです。

高校数学では珍しく?実生活でも役に立ちそうな

考え方で好きだったんですけれど。

 

(昔は中学入試にも出題されていたような?気のせいかもしれません)

 

 

学習指導要領の中でも数学は結構変動が大きいイメージがあって、

なぜなんだろうと思ってしまいますね。

 

 

 

※以下は話がぶれてしまいますが、

 

そもそも、数Bはベクトル・数列優先で確率は飛ばされるとか、

それ以前に、高校が数B自体を扱わないカリキュラムになっている、

ということも珍しくはないみたいですし、

 

(地学が設置されていない高校も多い、というか圧倒的多数派、

といった点なども含めて、社会勉強になりました・・・)

 

歴史でも「近現代史は間に合わないので自習」

みたいなことも普通にあるみたいですよね。

 

確かに公立中学校で学んだレベルの内容から

いきなり高校3年間で全過程習得、

までもっていくのは時間的に厳しい気がします。

 

義務教育である以上、

全国民に一定レベルの教育を身に着けさせることを

目標にしているのではないかと思いますが、

 

現実は、少しでも上を目指す人には進度が遅すぎて問題が大きいし、

 

(私立高校や自校作成校の受験生でなくても、中学の内容が薄すぎることが、

上記のようにカリキュラムが大学入試に間に合わない一因にもなっている)

 

逆に、小学校の内容に積み残しがある人は

公立中学校の授業についていくことも難しくなっており、

 

意義が薄れてしまっているような印象もあります。

 

これは小学校でもそうなのですが、

到達度で評価してどんどん飛び級させたり、

 

理解できていなければ

進級させずにじっくり理解させた方が

 

個人的にはいいと思うのですが、

教育行政にはあまりそういう発想はないのでしょうね。

 

 

 

昔、7の段以降の九九が言えない小学生を教えたことがあります。

ちなみに5年生です。

 

学習意欲も極めて低いため色々ととても大変だった一方で、

 

学校の授業はおそらく何を言っているのか全然わからなくて苦痛だろうし、

時間も無駄だし、その点ではとてもかわいそうでした。

 

なぜこんなことになってしまい、

さらに、学校でもおそらくわかっていながら、

どうすることもできない状況でいるのか・・・

 

 

news.yahoo.co.jp

 

ちなみに上記の子は漢字もボロボロでした。

 

近年、小学校でも英語やプログラミングといった

新しい内容がどんどん追加されています。

 

おそらく、IT人材が足りないとか、諸々の企業の要請もあるのでしょう。

 

しかし、義務教育の在り方としてこれでいいものでしょうか。

 

自分も偉そうなことは言えませんが、

 

中学受験をする子でも、がい数とか割合とか、

小学校で学んだはずの内容理解が不十分な人は珍しくないです。

 

そういう子は、(受験結果に関わらず)そうした弱点を補強出来た、

という点では間違いなく中学受験をしたことはプラスです。

 

費用対効果は置いておいて、

そういう見方も一応できるのかな、とは日々少し思っています。