中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

6年夏休み~秋の勉強法 理科・社会編

今回は、理科と社会をまとめてお話します。

 

まず2科目とも、大手塾なら夏休み前までで全範囲が終わっていると思います。

(社会は通常公民が6年2月から始まるので終わるのが遅いですが)

 

基本的に大手塾の夏休みの講習は、

復習を繰り返す形になっていますので、

(塾によって、新しい単元に進むこともあります)

全ての範囲が苦手、どこが苦手か洗い出せていない、

共働きでなかなか勉強を見る余裕がない、という方はお任せでもよいでしょう。

 

しかし、ある程度苦手な分野・単元がわかっている場合、

塾のペースについていけていない場合、

科目のクラスがあっていない場合(苦手科目なのに、

他科目の成績が良いので上位クラスに入ってしまっている)

 

などは言われるがままに夏期講習をとるのが効率的なのか、

よく考える必要があります。

 

これは先述した算数にも当てはまり、

レベルによっては4科のまとめ+αを徹底的にやった方がいいことも多いです。

(夏季テキストの基礎例題でも、クラスの半分以上が間違えた問題しか授業で解説しない、というのは実際の大手塾生徒であった例です。集団なのでやむを得ない事情もわかりますが、それで効率的に穴が埋められると言えるでしょうか。)

 

また少し脱線しますが、6年夏のみに限らず

長期休みに何をするのが最善かを考えてみるのも良いでしょう。

 

実際講習を断って弱点対策されるご家庭もそれなりにあります。

もちろん、例えば家では勉強しない(できない)性格では

長期休みも毎日塾に行かせるしかないでしょうからケースバイケースではありますが。

 

さて、この時期になると各学習塾がまとめ教材を用意しています。

四谷大塚四科のまとめ」、サピックスアプラス」、

日能研モリーチェック」が主なところです。

 

特徴としては

 

モリーチェックは左ページにまとめがある分、問題量は他の半分。

 

科のまとめアプラスは問題量はほぼ同じ。

 前者の方が社会年表、カラーや写真を意識している傾向。

 

ただし、コアプラスは1問1答のため正直やや微妙。

(手で書かないので、漢字対策という点でも)

 

※追記

赤シートで隠して覚えるのが好きだ、

と言う人にはコアプラスの方が向いています。

 

というところですので、基本は好きなものをやればいいでしょう。

ただ、四科のまとめとコアプラスは志望校によっては

そこまで必要ないこともありますし、

(その場合、四科のまとめは基礎編だけやってください)

 

インプット不足の子にはややハードルが高いでしょう。

インプットは大切ですので予習シリーズ等を

しっかり読み直したほうがいいのですが、

 

そう言われてもかなり苦手で頭に入らない、

もうそこまでやる時間がないという場合、

 

文英堂に「基礎ドリ」というシリーズがあり、

四谷大塚の偏差値で理社(又は歴史、物理といった単元)が

なかなか50いかない、という人はこれをやるのもいいと思います。

 

※2020.7.16追記 残念ながら歴史も絶版になってしまったようです。

(ほかの科目もよくわかっていません。)

以下、基礎ドリに関しては入手できればということで、

参考程度にしてください。 

 

2020.10.15追記

 

基礎ドリは新装版になっていました。

絶版でなくてよかったです。

 

※2020.7.26追記

もともと、基礎ドリに対しても

「負担が大きすぎてできない」という声はあったので、

(概ね四谷偏差値で45未満の場合)

その場合は、「首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題」

シリーズに取り組むといいと思います。

 

社会で言えば、歴史は3回、公民はなんと1回分で終了します。

(その点、解説はかなり薄いですから補強する必要はあります。)

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

基礎ドリに話を戻すと

 

社会は歴史(地理は絶版)、理科は単元ごとに3分冊となっており、

1冊を15回(鎌倉時代など)に分けてあります。

そして1回毎に4回(各1P、20問ずつ)の問題演習で知識を定着させていきます。

1回目は重要キーワードをなぞるだけ、2回目は文字数指定で用語を書け、

3回目は文字指定なしで用語を書け、

4回目は入試問題にチャレンジ(と言っても難度は同じ)という形式なので、

漢字指定のある学校対策にもなります。

 

解答には4回分をまとめてコピーできるページがついていますので

何度でも取り組むことができます。

 

まとめると

科目偏差値50前半まで→基礎ドリ又は4科のまとめの基本編又はメモリーチェック

科目偏差値50台半ば以降→4科のまとめ+苦手な単元は基礎ドリも

科目偏差値60以上→4科のまとめ+補強教材(記述対策等)

 

※追記

ある程度定着してきた人は問題ありませんが、

1ページのうちまだまだ半分くらいは間違えるよ、という人は、

4科のまとめ等を一冊一遍にやり切るのではなく、

基礎ドリのように単元ごとに反復・定着していった方が効率は良いと思います。 

 

これをこなしたらあとは過去問を進めていきます。

また、11月には時事問題のテキストが出ますので、

必要に応じて取り組みましょう。

 

志望校によらずどんな人でも押さえておいた方がいいのは

ノーベル賞世界遺産・各国大統領の名前(できれば顔写真も)あたりです。

 

一応、こうしたまとめ教材は6年夏頃からの使用が想定されているようですが、

可能ならもっと前から使って問題ありません。

サピックスは5年からコアプラスの範囲指定テストがあるかと思います)

 

例えば地理分野は、6年生の初めから習う公民と並行して

四科のまとめに取り組めれば理想ですが、

現実はなかなかそうはいかないと思いますので余裕があれば。