中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

6年前期にやるべきこと(2020、国語)

国語は書かないのか、という話もあると思いますので一応。

 

個々人の状態についてはしつこいので書きませんが、

まあもしやる気があって取り組んでくれるようなら、知識ですね。

 

すき間時間の知識なら、読解よりはやってもらえませんか?

(本当は受験生にこちらが頼むことではないのですが。)

 

サピで毎回α、といった上位生の中にも

国語ができない男子(まれに女子)はわりと存在しています。

 

ただそういう子はそれでも偏差値50とか、

一定レベルではだいたい踏みとどまるんですよね。

 

頻繁に大暴落する人との最大の違いは何か。

それは易しい記号知識問題を取れるかどうかですが、

記号問題の解き方についてはとりあえず置きます。

 

waldstein1804.hatenablog.com

 

過去記事の後半でも知識面について厳しいことを書いていますが、

今回は特に語彙力について。

 

この点、そもそも語彙力がないと文章自体もわからないので、

算数で言えば計算をさぼってきた子のような状態と言えるでしょう。

 

このあたりは

算数はある程度の期間(3か月など)指導すれば

かなり高い確率で成績向上している一方、

国語はそこまで上手くはいかない、

という理由の一つでもあります・・・。

 

中学受験で出題される文章は、

普通の小学生はまず読まないものしか出ないので、

大半の人は放っておくと多かれ少なかれ

「語彙力がついていけてない」という状態になりますが、

(読書が好きでも、年齢相応の本だけでは不足します。

読まないよりは全然いいのですが。)

多くの場合は引き続き放置されます。

 

語彙力は読解で必須のわりに

あまり塾で触れられたり宿題になっていないように思いますが、

その他の知識についても、

塾で少し触れたり宿題になっているだけでは

ほとんどの人が全然不十分で身についていませんから、

(それだけで身につけられる地頭の良い上位の子、

家庭内に文語表現を使うような環境がある子、などは有利です)

自覚がある人は今がチャンスです。

 

具体的な教材としては

ことば1200(四谷)とか言葉力1200(学研)で語彙力、

それ以外の知識分野は四科のまとめ言葉ナビ出る順など

好きなものをやるといいでしょう。

 

もっと低学年でしたら、

「物語文の基本フレーズ400」「説明文の基本フレーズ400」

なども入門としては良いと思います。

取り組めそうなら上記テキストや言葉力1100など、

もう少し本格的なテキストにも手を出してみましょう。

 

※上の記事では四科のまとめが圧倒的な問題量、

と書いていますが、それは旧版の内容なので訂正します。

最新版も問題が少ないということは全くないので、

十二分に有力な選択肢です。

 

最後に、漢字問題も語彙力と大きく関係があります。

ご縁のあった生徒さんには

直接お話ししている取り組み方がありますので

そちらをやるのがおススメです。

 

少しだけ書くと、

ポイントは、学校の漢字テストと重複しない内容を意識することです。

小学校で習う漢字は6年生までに全部習った。学校の漢字テストはできる。

そういう人でもテストや入試の漢字はできないことがある。

 

(試験範囲の問題も一応あるでしょうが)

それはなぜなのか、ということです。