こちらの記事などでもご紹介している通り、
一定レベル以上の生徒さんは
まとめ教材として、
四科のまとめやメモリーチェックなどに取り組めばいいと思います。
しかし、受験生の中には
そちらはハードルが高い、志望校にはオーバーワークである、
という方もそれなりの数います。
そうした層向けの中でも、
とりあえずこれより取り組みやすいものはないんじゃないか、
という問題集の紹介です。
学研から出ている、
「首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題」シリーズです。
「首都圏模試」は首都圏の中学受験模試の中では
一番易しいと言われていますが、
四谷大塚50以下(目安)の学校が志望校であれば
十分対応できますので、多くの小学生が受験します。
基本の確認にはちょうどいいテストです。
このシリーズは、
実際の首都圏模試で正答率が50%だった問題を中心に扱っていますので
レベル的に幅広く対応していますが、何より有意義なのは
他の参考書と比べて全範囲の確認があっという間に終わることです。
夏休みに集中してやれば1冊1週間でも十分終わらせることができます。
また、行間も披露めで多色刷りですのでそれなりに見やすいと思います。
もちろん社会などはかなり内容が薄く、
載っていない重要語句なども結構あります。
(統計も少し古いのがやや難点です)
よって、これだけでは
ほとんどの学校にとって十分とは言えませんが、
例えば、(知識が入っておらず)メモリーチェックは荷が重い、
内容が細かくて手が出ない、ぎっしりつまっているレイアウトが厳しい、
というレベルの子が、
「とりあえず全範囲を一周し、思い出し、苦手を確認し、次に進む」
問題集としては最適だと思います。