そろそろ春休みですので少しタイムリーな記事を書いてみたいと思います。
みなさんこれまでに習った問題の解き方は定着しているでしょうか。
「毎週のテストはそれなりだが、
組み分けテストだと、以前習った解き方を忘れてしまっていることが多い」
場合は要注意です。正直このタイプのお子さんは非常に多いですね。
ある単元に典型例題が5パターン(もっと多いこともありますが)あるとして、
いくつかが定着していないという状態です。
(元から理解できていないのか、問題練習不足なのか、
その日塾を休んだのか、理由は色々ですが)
または、 その問題を解く前提として必要な、
別の単元の理解が弱いということもあります。
躓いていた文章題の内容がわかるようになったなど、
しばらくすると勝手に理解できることもありますが、
よほどテスト直しを完璧にやらない限り、できない単元は積み上がっていきます。
(間違えた問題は類題を3~5題解いて、自力で確実に解けるようにする。
たまたま合っていた問題もほぼ同じことをやる、というのが理想。無理ですよね。)
以前夏休みの算数勉強法について少し書きましたが、
4科のまとめを使った対策はできたら6年春休みからやっておくと後が楽です。
(夏休みは全単元の基本・定番問題をしっかり復習できる最後の機会。中堅以上志望で秋に4科のまとめ算数をやらざるを得ないということは非常事態と考えましょう。女子校などで、算数が比較的易しい場合はその限りではありませんが。)
算数は通常5年生までで全単元を一通り終えていますから、
(一部の大手塾はまだのところもあります)
6年生ではこれまでやった内容を少しひねった
中堅問題・応用問題の練習をしていくことになります。
もう基本・定番問題はあまり確認してくれません。
(大規模校舎のかなり下のクラスの場合はまた違う可能性があります。)
分かっていることが前提です。
ですのでそこに抜けがあると夏休みまで、
前期の授業効率が非常に悪いことになってきます。
「塾の説明が速くてついていけない」「何を言っているかわからない」
元々算数が苦手な人は、他の科目による総合成績の底上げで、
実力より上のクラスに入っていることも多いですから、要注意です。
そこで、親としては春期講習でしっかり勉強してもらうことを期待するわけです。
通常、春期講習は2月から始まった1月半程度の内容の復習ですが、
(「長期休みは復習ではなく先に進む」という方針の塾もありますね・・・)
これも結局、基礎の基礎から説明してくれるわけではありません。
以前も書きましたが、授業で扱える問題には限界があり、演習時間も取ります。
そして演習後「クラスの正答率が50%を切る問題のみ解説をする」となって、
基本・定番問題はここに当てはまらない、ということになります。
そうすると、結局、基礎の抜けは全く埋まらず、
春休みが終了することになります。
ということで、前置きが長くなりましたが
春休みのうちに基本問題の確認をしておくとスムーズに新学期に入れると思います。
(新学期には通常合不合テストなど範囲指定のない実践模試が入ってきます。
その際の小問集合対策にもなります。)
以前ご紹介した4科のまとめを使うほか、
日能研のベストチェックには、巻頭に習熟度テストがついています。
各単元3問ずつ出題されているので、
間違い0題→ひとまず安心
間違い1題→及第点
間違い2題→イエローカード
間違い3題→レッドカード
というように、どの単元が弱いのか全体のチェックをすることができます。
4科のまとめより少し薄いので、併用するのもお勧めです。
基本問題とはいえ通常得意不得意があり、
なかなか全範囲完璧にマスターするのも難しいものですから、
上位の人でも一周、またはベストチェックの習熟度テストだけでもやっておくと
不安がなくなるので有力と思います。