中学受験家庭教師の国語メインブログ

23区西部在住の家庭教師が日々思うことを書いていきます。

合格者平均点25.3点の衝撃 その3(2011年 暁星中 算数)

 

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続いて大問2

 

「数字0、1、2、6、7、8を使って

0、1、2、6、7、8、10、11、12、16、17、18、

20、21、22・・・・・・というように

小さい整数から順に並べて作られる数の列があります。

このとき、次の各問いに答えなさい。ただし、0はすべての整数の倍数です。

((1)(2)は答えだけ解答用紙に書きなさい。)」

 

(1)1278は何番目にありますか

(2)1278が現れるまでに5の倍数は何個ありますか

(3)1278が現れるまでに9の倍数は何個ありますか

 

 

 

 

 

(1)は1けたが6個、

    2けたが6個×5(1の位は6個、十の位は1、2、6、7、8)

 という風に、桁ごとに分けて数えて解いてもいいと思いますし、

 

変形?6進法を使って

6→3、7→4、8→5と置き換えてしまってもいいです。

病院などの部屋番号で4番が抜けていたりする時に使う解き方ですね。

 

それで解けば、この数列の1278は通常の6進法の1245となるので

216×1+36×2+6×4+5=317

今回は0から始まっているので1を足して318が答えとなります。

 

(1)にしてはやや大変かと思いますし、

0から始まっているのが少し嫌な感じではありますが、

準備している受験生なら、一度は見たことのある問題と思います。

 

(2)1の位が0になる場合を数えていくしかない気がします。

 最初の0に加え、2桁の数は5個で合計6。100台の数は6個。

 同じく200、600、700、800、1000、1100台も6個。結局6個×8で48。

 1200台の数は1280のみダメなので5個。計53個。

 

(3)9の倍数なので、各位の数の合計が9の倍数になる数を考えます。

   1桁は0のみで1通り。

   2桁では18、27、72、81の4通り。

   3桁(数字3つ)では

   (0・1・8)(0・2・7)(1・1・7)(1・2・6)

   (2・8・8)(6・6・6)
  

   となり、それぞれ取りうる数字の組み合わせは、

   4、4、3、6、3、1通り、計21通り。
   

   4桁の数の調べ方は、

   100の位で分けたほうが分かりやすいように思います。

   

   1000台は1017、1026、1080という

   数字の組み合わせのパターンが

   それぞれ2通りで計6通り。

   

   1100台は1107、1116、1188という数字の組み合わせとなり、

   それぞれ、2、2、1通りで計5通り。

   (合計18になる最後のパターンを忘れないように)

 

   1200台は1206、1278という数字の組み合わせとなり、

   それぞれ2、1通りで計3通り。(1287は超えてしまうので×)

 

以上、合計で40通り。

 

場合分けが少し大変ですが、

時間さえかければ、この問題が一番取りやすかったのではないでしょうか。

 

ただそれは合格者平均点を知っているから言えることで、

 

一般的な難易度だろうと思って取り組み、

目標70点という認識でいた受験生(特に、大問1でてこずってしまった人)は

ここで時間が減ってしまうと焦りが出たかもしれません。